■ MUKU-DATA  株式会社 櫻井銘木店 様 ( 11/15)

木工、特に伝統工芸などハイレベルな杢を必要とする材で
良く耳にするのが岐阜の櫻井さんとか、富山の野原さんとか・・
野原さんは何度かお邪魔しているが、櫻井さんのところへは
まだ見せていただいたことがなかったので、
この度の岐阜、全銘展の前日に東京の銘木匠と共にお邪魔させていただいた。

断っておくが弊社は銘木店ではない。
(これは銘木店さんと通常の材木店では明らかに扱う材木も材を見る目も
また木取りして銘木に仕立てあげていくセンスも、更に知識も
次元が違うし、銘木店さんに対してのリスペクトの意を込めて
当然だが弊社は銘木店の域外と断言できる)

一般材に混じって変な材がある。銘木ではなく迷木、猫屋、
関東でギター部材を扱っている方からは
越後のダークホースなんて言われて事もあるけど、それ結構気に入っている。

今年春先に現店主さんとご縁があり、少し木の事で話をする機会があったのですが
今までのイメージの銘木店を越えた、(当然基本的な銘木、伝統を踏まえつつ)
独自の木の見方、見立て、木取りをされているんだなぁ・・と感じました。
(猫屋のダークの私が言うのも失礼で何ですが・・ スミマセン)

倉庫見させていただきましたが
うわぁ~ すげぇ~レベルの縮みの栃~ っていうのから
こりゃ、どこか擽られて気になるよねぇ・・
櫻井さんってこういったものを持っているんだぁ・・とか
面白いですよね、銘木屋さんの倉庫を拝見するのはそれぞれに特徴があって。。

櫻井さんもそうだし、富山の野原さんもそうだし、
今回一緒に同行した新木場、山安さんも然りだけど
1本、1枚の木に向き合いどう木取りして何へ向けようって
木と無言の対話をする時間を長く使っているんだと思う。
1本、1枚から最大限にその木の良さを引き出そうとする為に
長く時間を使う。
材として仕立て上がられ店頭に並んでいる銘木たちは
その使われた時間はお客様には見えないんだけど、
やはり手間暇をかけ向き合った時間の分だけ輝きを増しているように思う。

一流と言われる銘木店が営業マンを何人も置いて
さぁ、今日も沢山売っていこう!なんて、土台できる商いではないのだろうなぁ・・
とも思う。
木が1本1枚違うのだからその良さと品質を伝えるには
それなりに目に見えない時間とやはり独自な感性が必要になってくるのだろう。

とてもいい勉強になりました。櫻井様ありがとうございました。

迷木、越後のダークホース?は今度何処へ向かえばいいんだろうか・・?
相変わらず日々迷走を繰り返している。。