■ MUKU-DATA 木材倉庫 11/19 16:00
土曜日は木材倉庫でご連絡をいただいたお客様の対応をさせてもらった。
この赤い木はパーローズと記載されているが、パーローズとパーロッサが違うのか?
パーロッサは何枚か扱った事があるし、少しは在庫もあるので
それとは違う。
南米材に良く見受けられる木目をしているんだけど
ローズ特有の香りが感じられない。。
でも雰囲気ある良い木だなよなぁ・・と日頃から思っていた。
今回はこの赤い一枚板を使ってテレビボード兼用のアンプなど置く為の
オーディオ類をここへ置くらしい。
アンプの色はブラックではなくシルバー
いづれの色もこの赤には美しく溶け込むだろう。
お客様には過去に一枚板を使っていただいたことはあったので
何となく好みやこういった物の方がそのお客様にはお似合いだなぁ・・ってのは
自分の中にはあるのだけど、
最近は直ぐには自分の思っている事は言わずに
なるべくお客様が欲しいと思うものを選んでいただきたいので
満遍なく一律に説明するようにしている。
大きさ、価格、色、雰囲気など神代杉、モンキーポッドなど候補にあがったが、
最終的に選ばれたのはこの赤い雰囲気のある一枚板だった。
お客様は男性、60代、車や服装には拘りを感じるし
私が言うのも何だが、どこか男の色気みたいなものを感じる。
この3枚であるならば、、というよりこの倉庫にある材の中であれば
もうこれ以外にないだろうなぁ・・っていう位にちょっと色気のある渋い板だと思う。
もう一枚は大きく割れた神代欅
お客様は男性、40代、こちらのお客様とも長くお付き合いさせていただいて
性格や趣味などある程度は理解していると思っているが
こちらはもう板を案内する間もなく
見た瞬間に、これって感じだった。
直感、感性の人かと思う。
生き方を見ているとどこかヒリヒリとしてくる事もある。
この大体に力強く裂かれた自然な姿は彼とどこか被ってくる。
いづれのお客様も少しは趣味嗜好は何となく分かっているんだけど
あぁ・・行きべき所へ木は行くものだな・・と感じる。
木は一本一枚、全てが違う。
だからそれぞれの見方、感じ方も千差万別だと思う。
その中でもサイズや価格以外の要素で
それぞれの元へと嫁いでいく事は、
まぁこの仕事、木の仕事の面白みでもある。