MUKU-DATA  スタビライズドウッド カスタムナイフのハンドル部材

緑色の木はあっても青い木ってないので、(神代栃は製材直後は一瞬少し青っぽい緑)
鮮やかなブルーに発色された楓に樹脂を含浸させて作られたスタビライズドウッドの輝きに目を奪われる。
11日~12日にかけて、お付き合いさせていただいているWELLE(ヴェレ)さんが来店されて、スタビライズドウッドを使って作られたカスタムナイフを見せていただいた。
その際に、ナイフの刃物部分を製作されたやぎさんもご一緒にこられ
色々とお話を聞くことができた。


数年前からウッドレジンと共にスタビライズドウッドを使って作られたものを
SNS等で目にすることが増えてきた。
「木 +樹脂」で木材を安定させ、水にも強い材へ進化させる。
木に様々な色を含浸させることで自然な色合い以上に魅力ある材へと変化する。

数年前からお付き合いさせていただいている樹脂を含浸させる会社からも
何か建築資材として利用できるものはないだろうか?と
言われているが、例えばウッドデッキ等外部で使用する部材では特に効果が出そうだが
デッキの量からするとコスト的な問題と作れる長さの問題もあり
建築資材の中では何が適しているだろう・・・?と
少し宙ぶらりんの状態になっていた。
ぱっと思いつくのは建具のハンドル材なんかは面白そうなものが作れそうな気がする。

趣味嗜好性の強いこのカスタムナイフのハンドル材には
その効果を存分に発揮して輝いてみえる。
刃物の輝きとスタビライズドウッドの煌びやかさで
ナイフを手にすると気持ちが昂ってくる。

カエデ 栃の縮み杢には青、カエデの瘤杢には紫と、
色がついたブランク材を手にして思うのは、
面白い杢目が出ている方が、スタビライズドウッドになった時も見え方が面白いという事。
やはり樹齢や杢目が鍵になりそうです。
発色がキレイに出る材は楓や栃が良いらしいのですが、
いろんな材種を試してみたくなりますね。
木を使って作るものの可能性が広がる素材だと思いました。

※4/18 訂正 スタビライズドウッド 青は栃の縮み杢でした。