■ MUKU-DATA ぐい吞みと敷板の組合せ
ビールは直ぐに腹いっぱいになるので40代半ば頃前まで日本酒をガブガブ冷で飲んでいたが、酒の席での失敗や翌日の二日酔いなど段々とキツクなってきて、
ここ数年は焼酎割りに変え日本酒は控えていた。
約1年ほど前に素敵なぐい吞みを手にしてから、
また少しづつ、今度は体の事も考えてちょうどいい塩梅で飲み始めている。
酒器の事は勿論、陶磁器に関しては全く素人ではあるが、
子供の頃から親や親戚のおばちゃんたちがお茶の真似事?(といっては失礼か・・)
お茶を飲む機会、飲まされる機会があって、
この器は高かったから気をつけて・・とか、けっこうなお手前で・・とか
もう、生理的にお茶が嫌いになってしまったが、
茶室や茶碗、そこで使われる木には、どうもずっと興味があり、、、
お茶やらないとなぁ・・と思いつつ年月が過ぎてしまった。
そんな中で出会ったのが「ぐい吞」で、
お茶の茶碗とは違って価格もそう高くもなく、聞けば、お茶の茶碗の次に
作家さんの気持ちが入り精神性の高いものの位置づけとして
酒器であるぐい吞みがあるらしく、
こりゃ、いいやって事でまたお酒を少しづつ飲み始めている。
ただ単に飲むのは何なんで趣味と実益?を兼ね、
ぐい吞に合う板は何がいいだろう・・・と色々と試している。
大きさ、見た目、手が触れる際の質感、その器と合うか、厚み・・・
木の木目は一般的には強いと思うのだけどぐい吞がそれに負けないのか?
柾目の方がいいのだろうか・・
古材は合うか?
帯鋸目が残っているほうがいいのか?
樹皮は邪魔か?
・・・・・・
と延々と好きな音楽を聴きながら、
板をとっかえひっかえ置いてみて・・・
そうこうしていると、結果また飲み過ぎた・・って事になる。
先週末、数か月にぶりにお客様のお宅に伺った際に
数か月前に買っていただいた神代杉の12mmの薄い板が白い壁に立て掛けてあった。
商品を置く板に使っていると言っていたがまだ数か月程度であるが、
毎日拭いたり動かしたりしているんだろう。。。
使い込んだ感が出ていて良い味が付いていると一目で感じた。
ぐい吞に合う敷板もきっとそういった事なんだろうと思った。
毎日使い、汚れたら拭き取る。
徐々に角も取れてきて、味が付いてくる。。
しばらく実験は続く。
実験というか、日常の事なので特に苦にはならないが、
飲み過ぎには注意しようと思う。
ぐい吞みなんだけど大きいのでワインを入れて飲んでみた😓
杉はそれぞれの木目によって印象は異なる。
樹齢のいった材の方が雰囲気は出るように思う。
反りを落す為に挽き直しの際に出た板だが
意外とこういった意図しないものの方が良いのかもしれない