MUKU-DATA 樅(もみ) 製材


昨年末に持ち込まれた樅の木を製材した。
村の小さな神社に生えていたようで、どうしても伐らなきゃいけない理由があったようだ。
元から約6尺は芯腐れによる空洞になっていた。
元の空洞部分は輪切りにして、その神社に奉納すると言っていた。
それが良いと思う。

樅って乾燥すると軽く柔らかな印象があったが、
製材時の材面を触った感じは硬い印象、まだ水分が多く含まれているので
すごく重い。
ご神木や民家の里の木は中に釘や針金が入っている事が多く、
元から6尺の部分は輪切りをチェンソーで切断する際に、3寸釘が入っていたと
切った大工さんが話していた。

久々に製材の手伝いをしたが、
資材用として植林された木以外は特に特別な気持ちになるものだ。
今までありがとうございます。製材させていただき、また材となり物へ変わって
みんなを見守ってください。。。
帯鋸の高速回転する音、丸太に鋸が入った音、挽いている時の音、
挽かれて表れる中身・・・
製材時はとても気持ちが昂ってくる。
あのギリギリの感覚っていうかは、普段体験することがない感覚かと思う。

あらためて製材って凄いなぁと思う。