MUKU-DATA 神代杉 お社  鳥海山神代杉柾目木取り使い

構想は漠然と3~4年ほど前からあったのですが、、
新築した際の神棚の設置場所と社を置く為の神棚の棚板が良いものがないことで
既製品の神棚セットの棚板は一見、棚板裏側は格天井風になっているのですが量産しているせいなのか、、どうも見た目が安っぽくありがたみがない・・ように見えて。。
桧や青森ひばの一枚板を棚板に使っていたりしていました。
今回製作していただいた社は棚板無しでそのまま壁に掛けられるタイプとなります。

きっかけは個人で仏壇製作する人に出会った事で
その方の作業場へお邪魔しながら、黙々と全て手作りで仕事されている姿をみながら
あれこれとお話する中で自然と出来上がっていった感じです。

神社の御札は一応は入れられるようになっていますが、
御札だけに拘らずに、大切にしているものなどを社においても良いと思っています。
因みに弊社的には、毎日木を扱わせていただきながら
色んな方々とご縁をいただいておりますので
木に感謝の意味をこめて
『木魂碑』と石に彫ってもらって置いておこうと考えています。

別に注文いただいた方はそこに据える『古い懸仏』を探していたようですが
今のところ良いものが見つからないので『隕石』を置こうかなと言われていました。
特別なとてもキレイな隕石らしいです。

戦後77年が経過して、現代の日本は平和過ぎて幸せ過ぎていいはずが、
なぜかどこか息苦しく世界的に見ての幸福度ランキングは先進国では最下位・・

日本には八百万の神がいて、それぞれが誰しも「神様・・仏様・・・」と心で
祈る場面も多いのかと思います。
私自身も毎日、就寝前の布団に入ると自ずと
「神様、仏様、今日も一日ありがとうございました」となるし、
大きな木を見れば自然に手を合わせたい気持ちになり、
また大きな木を製材する際は、お祓いをする。。

そのように神様、仏様にだけ拘ることなく大切にしている人や物、自然に対して
一日一度、ちゃんと素直な気持ちになってお祈りできる場所として
このお社の意味もあるのかと思う。

はじめは桧で製作していただき、次に神代杉の柾目で製作していただいた。
割れて小さな神代杉、目の細かな柾目の神代杉が何に生まれ変わるのがいいのか?
適材適所、このお社として生まれ変わった事は良い事だと思っています。
神代杉柾目に関しては、残っている材は僅かなのであと2台ほど
神代欅柾目に関しては材は豊富にあるので多くの製作は可能です。

多くの仏壇の修復や特注を手作りする専門の仏壇製作者と
拘りの材で作るお社・・ 
祈りの場として、身近なところに置いていただければと思います。




木取りを終えた端材・・




屋根の形の違う別注品  神代杉柾目




雲の彫り物を検討





当初、製作してもらった木曾檜のお社
神様といえば桧、仏様といえば欅が一般的とは思うが
弊社に神代杉の柾目の細かな材があったので神代杉での製作に至った。
神代欅も重々しい雰囲気が出ていいかと思う。
木地のお社は年代を重ねるごとに深みが増してくるかと思われる。






関連記事:神代杉 柾目 木取り