MUKU-DATA  新発田屋本社倉庫  左から神代欅、タモ、欅

端材と言えば、木取りして余った捨てる材、
儲けのカスだろう・・ なんて言わないでくださいね😓

本社には細かな使える材もストックしており、
少し手を加えてから木材倉庫へ持って行き、そこに並べます。
トップの写真は仏壇製作をされている方が倉庫内から選んだ材です。
何か作る物の構想があるのでしょうね、
材を見る目は厳しく、例えば玉杢のある欅材は木裏の玉杢部分が部分的に
プレナー掛けの際に飛んでしまったようで、厚みは薄くしか仕上がらないと言っていました。

神代欅は杢が少し入っているもの、タモは縮杢、欅は玉杢、
写真にはありませんが楓は鳥眼杢(バーズアイ)・・・
杢物を選ばれているようです。

小さな材でもパワーや雰囲気を感じるのは、元々の材が高樹齢だったからです。
樹齢数百年の断片、
小さくてもオーラがあるものですね。
まだ整理されていない倉庫の中から一つ一枚と材を見て選ぶ作業は
なんだか宝探しにも似ています。

仮にこの仏壇屋さんが選んだ材の選択作業を本人から頼まれたとしても
自分では作る物の構想、仏壇屋さんの頭の中、仏具の事がわからないので
私では選択することはできません。
普段頻繁に扱っていて想定している建築資材であれば、
何となく求めている材の雰囲気はわかるのですが・・

ですので、できれば宝探しのつもりで実際に倉庫に脚を運んでいただき
見て触って選んでいただければと思っています。

材は、見て触れていると、色んな事を想像させてくれます。
どこかを刺激されるような感覚でワクワクする事もあります。
「見て探す」という楽しみも是非味わっていただければと思います。


欅の玉杢

神代タモ

黒檀(コクタン)

楓耳付き 

神代栃端材

整理できていない棚の端材たち