
■ MUKU-DATA 本社木材倉庫
あの木をベースにした場合、パーツとして何の木が合うだろうか・・・?
そんな事を暫く頭の片隅に置いて温める。
先ずはお客さんからの要望が当然第一で
次に自分だったらこうするかなぁ・・と思いながら、、
こういった材で作ったらお客さんは喜んでくれるかなぁ・・とかあれこれと考える。
作る物、必要サイズ、出来上がりのイメージ、
そして実際は自分で作る訳ではないので
こういった物はどこの木工所さんが得意だろうか?
果たして、この材のここの部位を使って製作が可能かどうか?など
そういった事を頭に入れて、倉庫の中で物色が始まる。
要望、必要サイズ、イメージ、コスト、
適材を選定する。
選定も必要数ではなく、現物を実際に作る人に見てもらう為に
その他の候補も選択する。
メインの材とサブの材の現物を近づけ色味や相性を確認する。
木で作られたものは、その作られたものが完成ではなく
それが使われてこそ完成となるのかと思うので
そこに置かれるもの、そこに置かれた際の見え方も想像してみる。
これは全ての事に共通しているように思う。
大きくみれば、家、家が完成作品ではなく、
そこで暮らす人が快適に過ごせるように家具や庭、生活用品が加わり
その人らしくそこでが過ごせる時間が心地いい器として完成されていく。
花や植物を飾る棚であれば、それらが置かれて完成する。
果物を入れる木の器であれば、果物たちがキレイに見える方がいい。
(使う物ではない飾り物、展示物などであれば、
そのものズバリが完成品になっていないといけないのかとは思うが)
多くの場合は、その作られたものが使われて、完成になるという事が多いのか思う。
主役を引き立てる為の脇役的なものといえるのかと思う。
そういった事をわきまえつつ、倉庫の中を物色して適材を選び出す。
それでも完成した際は、もっと別な選択もあったかもしれないと・・
と思ったりする事も多い。
そんな事を考えさせてくれる仕事があるだけ、それが大きい仕事であろうが
小さな仕事であろうが、ありがたいと思ってやっている。
殆どの人から見れば何をどうやっているのかわからない作業だろうけど
材木屋には材木屋にしかできない裏方仕事があると思っている。








