■ MUKU-DATA 一枚板天板:ウェンジ 10年以上使用
事務所脇の打合せ用として使用しているウェンジの天板の艶です。
特にメンテナンスはしていません。
時々何かにオイルや蜜蝋など塗布した際に、まだオイルの染みた布で拭き取ったりしますが。。。
そうそう頻繁には手入れなどしていない天板です。
ここのところ、葡萄の木を手にしてから、
木の良さって何だろう・・・と更に考えるようになっています。
先日木質系塗料メーカーさんが来られた際にマイブドウを見て貰い、
木と塗装の事を話していたのですが、
(その方は経験豊富で海外での営業もされている木の塗料に関しては精通している方)
話を要約すると、各塗料メーカーに大差はなく
「木をメンテナンスしながら可愛がる事」でハッとする雰囲気に変化していく
という話でした。
ヨーロッパで見た木のテーブル、何度もオイルを塗り込みながら
使い込まれたその板は凄くオーラが出ていたと言います。
今、実験的に毎日触っているマイブドウ
部分的に帯鋸肌を残しつつ、一部分はサンドペーパー#800番まで使い磨きをかけたり
晴れの日は日光浴をさせたり、、寝る時は足元に出っ張り部分を上にして置き
ふくらはぎマッサージをしたり・・・
触った質感は人の手の温もりに近いなぁ・・なんて思ったり、
叩いてみるとどんな音がするんだろうと裏や表をコンコンと叩いてみたり・・
色々と急激にやっていますが、
ふとウェンジの天板に置いた時に感じるのは
10年特にメンテナンスなどせずに使ってきたウェンジ天板の鈍く光る光沢には
ここ数日のサンドペーパー等では出せない何かがあり、敵わないなぁ・・
というのが実感です。
木を自分仕様、その人らしい物へと変化させるのは、
長く共に歩む年月「時間」が必要なんだと感じます。
いいですよね、長く大事にしながら使っている物って。
なんせ大自然の中で何十年、何百年と生きてきたのですし、
そう易々とは簡単に自分色には変化してはくれないですよね。。。
共に歩む、長く一緒に・・ ですね。
芯持ち部分は割れが生じてきた。
製材後、まだ何も手を入れていない葡萄で、マイブドウの共木の兄弟です。
自然な割れも力強く美しい。。。
マイブドウとして迎え入れまだ10日足らず・・
部分的に磨いたり蜜蝋を塗ったり、でも使い込んだ感にはまだ若さがありあり・・
古い盆栽の鉢なんかで良く耳にする「時代が載って、いい味、出してますね・・」には程遠いマイブドウ
お披露目するにはまだまだ3年、5年は必要かな・・
共に歩んでいきまぁ~す。