MUKU-DATA  桧 KD 特一 3m 105x105mm 管柱用

杉でも桧でも 特一っていう材木の等級があるのですが、
『特一』っていうから、とってもいい材料かといえば、
節のある並材のことをそういいます。

この特一っていうのが厄介で、その中でA品、B品があり、
なおかつ、各メーカーによって仕分けの甘い辛いがあるわけです。
で、それに応じて単価も皆違ってくるのですが・・・
じゃ、AとBって何が違うかというと、
基本的には、Bは強制乾燥の際に少し割れが入って見た目が悪いってこと。
見てくれが悪い。
ほとんど構造上問題はないが、割れがクレームに繋がる場合もあるので、(説明不足等で)
Aを選ぶところも多いのかと思います。
材木を知っているプロからすれば芯持ちの角なんだから、
割れて当たり前なんだけど、今時の乾燥技術は凄いもので
ほとんど割れなく乾燥させてあるものも多々あります(小ヒビはしかたない)

このメーカーの仕分け方がミソ。
A品なのに、他社B品より劣るものも見受けられます。

で、何がいいたいかというと、
今日、市場へ行ったら某メーカーの桧B品管柱の梱包をバラシて
一丁一丁検品されていたのです。
聞けば、全部ではないが、時々検品して、各メーカーの仕分けの特性を掴んでいるらしい。
そうして目を光らせる事で、メーカーより材を入れる際に、いろいろと話しができ、
結果、特一Bでもいい材料が入ってくるとの事。

偉い!なんぼ特一であろうと、手で触りその目で検品する。
だから、あなたの言葉には説得力がありあなたから材を仕入れるのです。

因みに当社在庫はA品のみですが。。。(変に勘ぐられるのが嫌で面倒なので・・本当は適材適所なんだけどね)
工務店さんのご要望に応じてB品、仕分けの辛い限りなくA品に近いB品も出荷することもあります。
結局単価もAに近づくのですがね。

用立てするのに簡単なのは、何でもいいからとにかく一番安いやつ、って要望
最悪なのは、ただA品だけの表示を信じて、B品同等のもの。

『特一』ほど、難しいものはないなぁ・・といつも思います。

今日は役物、杉の芯角を数本、当用買い。
これだってピンキリなんですよ。

赤の造作はあるのに、割角(芯去り柱)は皆無。
あれほど新潟では赤材を好んでいたのにねぇ、
もう吉野方面はほとんど赤やる製材所さんやめたんですって。
赤の鴨居、その他造作はまだ少々立ててあったけど、
柱なかったら、造作使わないよね・・・
しかし、なぜ当時、赤の鴨居を
上小節=赤松
2無=極松
3無=○特
っていったんでしょうね。

そんなこともうどうでも良いくらいあれだけ豊富にあった赤も、
いづれ消えてしまうんじゃなかろうか・・・と。

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