MUKU-DATA  新木場貯木場

かつては多くの丸太があったのだろうか・・
全体を見渡しても貯木されている丸太は傷んだ丸太が数本。
ほぼ無し。
新木場内の製材所も数件、賃挽きできるところも限られているらしい。
何件か銘木店を見せてもらった。
『銘木』
かつて時代に求められた銘木類、
当時、多くの人で賑わい、値踏みしながら交渉する姿が目に浮かぶ。。。
当時の面影を残しつつ、きちんと整理整頓された銘木類は埃を被っていても
そこの店主の一端を垣間見ることができる。
材木店、銘木店へ行くとそこの会社の木に対する思い入れなどが見えてくる。
かつて床柱屋の加工を行っていたところは
軒並み、一枚板加工に変わり、
また設計士のミリ単位の造作加工と仕事が変わった。
ミリ単位、微妙な色合い、
今日もこれから検品にくるらしい。。
おおらかにその木を見ながら一番映えるように作っていた床柱の製作とは違い、
詳細に書かれた0.1mm単位での図面の造作類、
色ムラ、曲り、面の大きさ、木は安くていいが、図面通り・・
床柱職人は、こういう仕事が増えてきて、当初は具合が悪くなって眠れなくなったらしい。
まぁ、慣れだけどねと言っていた。
どうも違和感を感じる。
(木なんだからねぇ・・)
0.1mm単位なら木ではなく工業製品で作ればいいのに、世間は木ぽいのが好きらしい。。。
「〇〇っぽい雰囲気」
数ミリ微妙に違った連続性が木の良さではなかろうか・・ ?
かつてかつてとはいうが、
まだ探せば、木の町、日本の木の集積地「新木場」の底力を感じる。
銘木類が必要とされないのなら、違った形で生かされてほしいと思う。

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