MUKU-DATA  樟瘤と緑青  

県外の同業者さん(とは言っても一枚板加工を多く行っている)から
「今日プレゼント送っておいたから」と電話をいただく。
何よそれ?どういうこと?
「見てのお楽しみ、きっとシバタヤさん気に入ってくれると思うから。。」
あ、そう、ありがとね。

個人的にお酒などいただく事は多いけど、同業者から急にそんな事言われても・・
と思いつつ内心気になっていたが、今週はじめに大きめの荷物が届いていた。
直ぐに開封したかったんだけど、ちょっとバタバタしてて
昨夜ようやくなんだろう思いながら中身を開けた。

ん? ん?? 瘤や!瘤やないか!!
あ、うちってそういうイメージなのね・・
うん、でもこれはなかなかいい瘤だ!雰囲気もある。

銅板が錆びて緑青色に変化しているのが美しい!!
梱包を開けると香りが漂う。樟だな、この香りは。樟瘤だ。

これは銅板が巻かれ灰汁を敷き込んだ火鉢だったんだろうね。

昔、母方の実家へ遊びにいくと、いつも座敷で祖父さんが
煙管をふかして火鉢の角を叩いて燃え殻を出していた。
昭和40年代の話だから、
これも昭和、もしくは大正、明治の頃の火鉢かもしれないなぁ・・

昔の人ってさぁ、こういった自然木で何か作って
身近なところに置いて使いながら眺めたり愛でたりしてたんだよねぇ~

なかなか良い瘤だし、なんと言っても緑青のブルーと木が
お互いを引き立てているよね。

シバタヤにはきっと気に入ってもらえると思うって買わない?じゃなくて
プレゼントって嬉しいじゃないですかぁ!

しばし眺めながら一杯やらさせていただきました。