MUKU-DATA  神代木たち 東京都千代田区

昨夜、木工所にお願いして出来上がったカウンター類を東京へ届けてきた。
新潟では稲刈りも始まり、夜はスズムシやコウロギなど虫の大合唱
関越道で田園風景をずっと眺め、長いトンネルを越えて
群馬、埼玉を過ぎて大泉JCSで外環、美女木から首都高へ
数時間の間にどんどんと景色が変わっていく。
長閑な自然の風景から、都心はビル群がそびえ立つ。
これって人が作ったんだよねぇ・・凄いな人間って
東京のビル群を見るといつも思う。
都心の現場への搬入作業は人も車も少なくなった深夜
深夜といっても新潟の夜の古町より人も車も多い。

何も良く知らなかった20代前半に会社を辞め
少しの間、東京で(笹塚)アパート暮らしをしていた事もあったが
どうも息苦しくて新潟へ戻ってきた。

まさか、50を越えて、材木を届けに東京へ行く事など
10年前は想像もしていなかった。
住んでいた頃の東京と材木を今届けていく東京、
複雑な気持ちが入り混じる。



現場ってここですかぁ・・・ ウヒョーーー 高~い。。。
と田舎モン丸出しだが、事実なので素直にそれらのビル群に驚いていた。

そこで、この冬に東京の木工所へ送っていた神様たちに再会した。
工事途中の現場でも異彩を放っている神様たち。
木材倉庫に居た時よりも更に神々しく見える。

鳥海山の神代木たち、、、
神代栃、神代栗、神代欅に、神代桂・・なんせ2500年も埋もれていた
木の神様たちだ。
「よく来たな、元気に頑張っとるな」と。。
思わず「ハイ」と一礼したくなるオーラを放っている。

何なんだろう・・・ この感じは・・・
やはり木はただの物ではなく生きている。

神様たちは秋田の地中から新潟へ 
そして日本の中心、東京千代田区に鎮座する事になった。