MUKU-DATA  ダオ(ニューギニアウォルナット) ウルシ科

先日入荷したダオに割れ止めを塗って片付ける段取りをしています。
グレーの材面にちょっとだけ入った黒い縞模様がなかなか良い感じです。

どうだぁこれ!見てみぃこの杢!っていう
例えば黒柿のギラギラの孔雀杢も素晴しいですが、
ちょっと控えめ、、一見パッとしないが部分的に見せる黒筋模様ってのも
遠慮がちながらも静かに強く自己主張している感じが、
何だか新潟県人ぽくて共感が持てます。
この手の遠慮がちなダオの木目の板を10枚ほど入手しましたので
3年後のデビューへ向けて手入れをしています。

本日29日は仕事納め、
木材倉庫を土曜日限定でOPENさせ丸2年が経過しました。
嘘みたいな話ですが、この2年毎回新規のお客様が平均2組来ていただき
木に関心ある人って業界以外も多いんだなぁ・・って思いました。
決して流行はしない材木・・
木材倉庫もいつも平均5~6組程度、
(もしかして駐車場がもうそれでいっぱいになるのでお帰りになられている方も
いらっしゃるのかもしれませんが・・  であるならすみません)
10組、20組なんて事はありません。
いつも平均値で同じ位のお客さんが来ていただける。。不思議です。
(きっと倉庫の木が調整してくれているのでしょう)

木ってそういう感じなんでしょうね・・・
仮にバンバンと流行っても木なんて量産できる訳ではないし、
その一枚とそれを求める一人に向き合うってことは全て一枚一人違うので
既製品のようにバンバンって訳にはできない作業なんですよね。。

人に真剣に向き合うのと同じ位、一枚に向き合う事は労力を要する事で
あぁ・・もう今日は木見たくないって事も時々あったり、
でも一日見ないと気になってきて恋しく思えたり・・
そんな繰り返しです。

そんな感じで全国方々で木を愛する人たちとの出会いがあり、
それがご縁でお付き合いが続くケースも多くあります。

昨日も2年前に出会った関東のお客様よりメールをいただきました。
一枚板を英語で調べていたら、
# live edge table
# live edge
自然が作り出したエッジをデザインに取入れた家具のスタイルらしく
割れやヒビ、穴、など未完成な材木から作られたテーブル等、
ジョージナカシマがその先駆け的な存在だったとの事らしい。
それでいうと木材倉庫にある木は
『live edge wood』って感じですかねぇ・・ 
っていう内容で、

それ、いただきです!

live edge wood 響きもいいし、何か知らんけどカッコ良くて言い得てるなぁ・・って

お客様よりいろいろな事を教えていただく事の方が多くて
とてもありがたく思っています。

どこかに響く材、なんかほっとけない材、
美しい材、端正な材、歴史を刻んだ材、雰囲気のある材・・・・
来年も今年以上にそういった個性的な材を取り揃えられるよう努力して
また材を通じて多くの方々とのご縁をいただける頑張りたいと思います。

本年も皆様どうもありがとうございました! live edge!!