MUKU-DATA  欅 玉杢系一枚板 

これを欅の玉杢と言ったら、諸先輩方の銘木屋さんから指さされそうだなぁ・・
そう、弊社の木材倉庫には欅の極上品の在庫は置いていない。
鑑賞用としても扱われるいわゆる「銘木」はそのハードルは高い。
まず、大きさ、そして目詰まり、色、節、杢目の出方、赤身部分の大きさ、・・・
上げればキリがない。
銘木を観るのに、または判断基準として「無欠点材」という言葉が存在するのは、
その材面の中で、欠点部分を探して、その数が多いか少ないか・・
という粗探しとも思える材の見方とも言えなくもない。
また、銘木として仕立てあげるのに、
例えば2.1m材で30cmだけ欠点と言われる節が入っていたならその30cmを
取り除き無欠点材に仕立て上げ欠点のない材を作る行為とも言える。

実際に2.1m材の節が邪魔するより、1.8mの無欠点材の方が良く見え、
高く販売できる事もあるだろう。
一枚、一本をどう仕立て上げるか?センスが問われる業種とも言える。

欅の誰が見ても欠点のない極上品の玉杢を
何故に弊社倉庫で在庫していないのか?と問われれば、
お金さえ出せば(出していただければ)まだまだ全国のどこかに眠っている可能性が高い材だから・・・と。。
そしてそんな100万越えの高い木を何枚も在庫できるほど余裕のある会社ではないから。。

そこを目指すよりも、10を20へと、
人によって色んな見方ができる材、
十人十色、それぞれに感じ方、受け取り方が違っていて当たり前だし、
そっちの方が材を扱っていて楽しいし!
欠点もあるけど、利点の方が勝っていて、全体にいい味出してるよねって。。
なんていうか、常に90点取っているより、
見方によっては30点って人も居るし、これ120点!って思える人も居るし、
木ってそんな感じで自分仕様で接していることの方が自然なように思えてならない。

これって負け惜しみに聞こえるだろうか・・・?

色味や杢目が味のある欅玉杢だと思って眺めている。


欅玉杢① 2100 580-440-550 t50mm  乾燥材 プレナー済

 

欅玉杢② 2100 400-520-580 t57mm  乾燥材 プレナー済