
■ MUKU-DATA 榎、・・ エノキなんです。
この榎の関しては以前も書いたかもしれない。
伐採された榎の枝部分を直ぐに製材して、桟入れをせずに屋外へ放置しておいたら
スポルテッド模様が入るのか?
それとも丸太のまま、数年放置していた方が黒筋模様はキレイに行き渡るのか?
興味本位の実験の意味もあっての枝部分の挽き板。
今年の夏前だったかに、数年寝かした(寝かせすぎた)板を一旦整理して
今度は桟済みしてまた屋外へ置いてある。
時間を見て、もう完全に駄目な部分は取り除き
せめて使える部分は削って何かの材になってくれればと考えていた。
10月末に半日時間が空いたので、桟済みされた痛々しい山の数枚に手を付けた。
夏前に一旦整理した際もそうだが、数年放置した板の中には
虫たちや微生物の住み家となっている。
エノキと言えば玉虫、そうそう七色に輝く玉虫の死骸も出てきた。
ミミズ、何の虫か分からない色んな虫、いろんな菌類・・・
榎にもゴメンなんだけど、そこを住み家にしている生物たちへもゴメン
数年安定した住み家に急に、ガサガサと人の手が入りここでの生態系が壊されていく。。
虫たちからしたらいい迷惑だ。
こういった作業は心ん中が痛くなってくるのだが
そこを突き詰め考えるともう何もできなくなってしまう。
人も生物も自然界は残酷なもので、思いと行動は突き詰めると矛盾してしまう。
喝を入れて作業を進める。
上の写真は桟入れして屋外で少し乾かしておいた榎
何も知らなければ殆どの人にとってはただの汚い木のゴミだろう。。。
ここまで放置してしまったのは、完全に失敗、自分のミス。
土場に置かれた積まれた榎の板はいつしか景色に変わり、意識は薄れ
時々は気にしてはいたが、もう少し早く手をいれるべきだった。
それでもせめて少しでも材にできればという気持ち。
まだ微生物だちが住み着いていて、またまたゴメン。
エノキは伐られて板になって材にならなかったとしても微生物たちの住み家になるんだね。。
微生物たちゴメン、そして榎もゴメン、、
エノキは微生物たちの住み家として立派に役割を果たしているので
もしかして、人間に使われる材になるより
このままあと数年、朽ちるまでの生物たちの住み家でいた方がいいのかもしれない。
何が正解なのか分からないが、
以下、削って出来上がった材たちである。











