
■ MUKU-DATA 床の間、筬欄間など
親戚の家を解体する事になり、その手伝いをしている。
昭和の頃にまで診療所として使われていたそうだが、その前の時代は
材木屋を営んでいたそうで、当時解体された和室部材の何点かが
そこに保管されてあった。
解体時にそのまま廃棄物としてそれらが処分されることが勿体ないという事で
何かに活用できないか? 捨てるのは心苦しいので再利用できないか?
という事でそれらの部材たちを引き取ってきた。
欅の一枚板に(薄くて18mm程度、吸付き桟入り)斜めに敷居溝が入り
そこに三角の地袋が付いてあったことがわかる。
別の場所に保管されていた2枚の扉、きっとこの地袋の扉ではなかろうか?
と一緒に持ってきたが、合せてみたらサイズも合うので間違いない。
他に筬欄間、少しサイズは大きめ・・
昔の材木屋らしく、それなりに造作された上質な家だったんだろう事が
造像できる。
廃棄物処分されて燃やされれば、それで終わり。
このクラスの欅に育つまでにどれだけの年月が必要になるだろうか・・
木はずっと使える。
ひと削りすれば新品同様となる。
簡単に処分せずに次へと繋げていって欲しい。



