MUKU-DATA  欅腰板 t15mm  南区 I様 事務所改装工事

改装中の現場に欅の腰板を貼りました。
これはお施主様のご要望での事。

経緯はこのような事で。。。
もう十年以上も前に、欅丸太を入手されたお施主様は使う場所、あてもなく事務所脇にその丸太を保管。
縁あってそこに出入りさせていただいており、約3年前にその丸太を製材。
製材の際も、特に何に使うかのご計画はなく、18mm、30mm、45mm程度の板に製材。
製材後は桟を入れてお施主様の倉庫にて保管。
今回、事務所改装の際に、ついにその欅板の登場となりました。

他にもお施主様がもっていた色が変わって釘が入っている栂材を階段に、穴の開いた欅板をカウンター材にと
大切に保管されておられた材を使わせていただきました。
もしかしたら、新品の木材の方が手間など考えると安く出来上がったのかもしれません。
何度か確認させていただき、よくよく聞いてみると
手間はかかるかもしれないが、せっかくあるのだしそのものを使いましょうよと
いうお考えと受け止めています。

物を大切にするという心
とかく、これを使って欲しいと依頼されても、手間がかかるからこの既製品の方がきれいで安くあがりますよと
いう現場も多く目にするが、
あぁ・・物を大切にされていらっしゃるんだなぁ・・・と感じました。

白太が入り、無駄なく木取ったので巾はランダム、欅のカウンターは穴もあり、形も曲ったまま。
でもあまり目にする機会のないお施主様の心の詰まった室内となりそうです。
欅たちも嬉しそうに喜んでいるように見えました。

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