MUKU-DATA  椹(さわら) 3000x150x150mm 芯持ち 2本 (右はシャム柿)

生材の状態から5年以上経過しました。
芯持ち材ですが左は裏一面のみ1本割れが入り、
右の節のある材はほぼ割れずに乾いてくれました。

割れに対して、材木屋として神経質になるのは当たり前のことですが、
最近、どうしたことか化粧部分となる材の割れも
作る室内の雰囲気によっては
味と受け止められるように変わってきています。
芯持ちの柱なんて割れが出るのは当然、
割れていないほうが不思議なくらいです。
(杉やヒノキの芯持ち材は当然割れるのではじめから背割れを入れます。
特一の杉KD材が割れが少ないのは乾燥技術かと思います)

無垢材は割れる、
材木屋ほど一般の方はそう気にしていないのかもしれません。

10年以上前に関東の建築家物件の完成見学会を見せてもらった際、
一段高くなった小上がりの框にナラ材が使われてあり、(約100x100mm角程度)
ねじれに抵抗して変則的な大きな割れが生じている框を目にして、
これでいいのかなぁ・・・
と内心感じたことを思い出します。

今は、その変則的な割れも受け入れられるように思います。
割れずにキレイに納まっているのもいいけど、
ねじれに抵抗して自然にできた割れの模様は
逆に木らしく生命力を感じます。

いまどきの材木屋にようやく脱皮しつつある?
と都合のいい解釈をしています。

この椹(さわら)、杉や桧に飽きた方、
子供室やリビングなどの化粧柱にいかがでしょうか?

コメントを残す