■ MUKU-DATA  焼杉 素焼(磨きなし) 4m/3m 165x10mm  相ジャクリ加工

杉板の表面を焼いて炭化させることで、耐久性を高めるという表面処理方法。
古来の職人たちの考えた事には感心します。
せっかく出来上がった材料である真新しい杉板を焼く。。。
焼いてしまう。。。という発想は
なかなか考え付かないのかと思います。

ここ数年、新潟でも焼杉を使った外壁の家を目にするようになりました。
2008年、Casa BRUTUSに取り上げられた藤森照信氏の焼杉ハウスの影響でしょうか・・
古来からある伝統技法を現代建築とミックスさせた焼杉の使い方は、
素直に、あぁ・・いいなぁ・・
焼かれたモコモコな感じの表情もいいと思いました。

上記の焼杉は焼きっぱなしの素焼仕上げ、主に外部に使用する仕上げです。
他にブラッシングして表面を軽く掻き落したものや
更に深くブラッシングしたもの、
その部分に塗装を施したものなど、数種類の仕上げ方法があります。

材木屋になりたての頃、大工さんが板塀の材料をバーナーで焼いていたのを思い出します。
(何してんだろ?ってビックリした記憶があります)
他にも、土蔵の内部、小屋裏の内装などバーナーで軽く炙り
浮造りをかけた仕上げは時々目にします。
素焼の凸凹っていうのは当時は目にしなかったですね。
黒塀というと、新潟では塗装処理で対応していたかと思います。
それこそ、コールタールなど塗っていたんでしょうね。

この素焼の焼き過ぎた感のある焼杉、
本来は外装用ですが、内部の壁面の一部に使ってみようと思います。
工場からの焼きっぱなしの状態では
炭が剥がれ落ち、手に着くと真っ黒になりますので
雨に曝し、尚且つ水道水で表面を水洗いしてみました。
今日から、天気も回復のようですので数日この状態で乾燥を兼ね放置です。
表面の細かな炭が少しは取れてくれるのではないだろうかと思います。

内装用はブラッシングをかけ木の素地が少し見えるものなのですが、
それだと何となく民芸調といいますか・・
イメージした空間とは違いますので
この素焼を選択です。

この焼かれた凸凹したテクスチャー、
とてもいい表情かと思います。

焼杉って日本だけ?

(だろーな。。)

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