MUKU-DATA  桧羽目板+補修部分 杉 45x18mm +キシラデコール塗布

親戚に白蟻が出たようなので見に来てくれと言われて行ってきました。
床を剥がすと基礎部分より白蟻の登った蟻道がくっきりとあり、
根太掛けという部材を中心に白蟻がいました。
どのように処置するか検討中です。

ここは築35年が経過しました。
外壁は桧の本実を縦張りで施工してあります。
年月と共に木も痩せてきて部分的に目地に隙間が開いてきて
3年前に相談を受けました。
当初は外壁専門店で窯業系サイディングを検討されていましたが、
建物は純和風ですし、どうかな?っていう相談でした。
ガルバリューム鋼板、木の下見板全面張替えなどあれこれと検討しましたが、
既存の桧板はまだ丈夫だし、部分的な隙間という事で
隙間部分のみ45x18mmの材を目地部分の付きを良くする為に裏面を少しだけシャクって
施工しました。
現場の施工で常にこれが正しいという答えはありません。
3年経過した状態を見て、雨仕舞い、コスト、外観と、
これで良かったのではないだろうかと改めて思っています。

建物は適切な補修をすればこの先50年80年とまだまだ大丈夫だと思います。
当時ここを作った大工さんはもう現役引退されていますが、
外部戸袋、屋根タルキ、和室造作廻りなど丁寧に仕事をした形跡が
キッチリと残っていました。

部分的に隙間の開いた目地部分に45x18mmを良く付くように裏面をシャクッて押し付けた

当時のままの外部戸袋 押し縁の段部分など隙間なくキッチリと取り付いている
施工は白根臼井の高野建築さん

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