■ MUKU-DATA  黒檀総無垢 床脇材(地袋、天袋、違い棚、1式)

床の間すら少なくなった現代の住宅で、
地袋・天袋・違い棚が備わった床脇を新築で見る機会は極端に減った。
今まで材木屋として建築資材を扱ってきて、
海老束、筆返しと違い棚のある床脇材を納めたのは1~2件程度、遥か昔20年以上前の記憶
当然、違い棚、天袋、地袋と貼物だった。
珍しく黒檀の総無垢で1式材の揃った床脇があったので入手していたものを
昨日、キレイに水拭きして整理した。
黒檀なのでズシリと重い。
床脇なんて新たに作る事が無くなった今だからこそ、
貼物ではなくしかも最高級の黒檀でキッチリと
床の間、違い棚のある床脇を作るのもあり?なのかもしれない。
馬鹿げているか?
天袋用鴨居x1、方立x4、雑巾摺x2
天袋底板
地板と地袋板
適材適所、
反りの出た黒檀に鋸目を入れながら吸付き桟が入っている。
製作する際の苦労の跡が見えると共に、適材適所、材を良く検討して作った事が見てとれる。
どんな想いで、この黒檀の床脇材を製作したのだろう・・・
当時としても黒檀総無垢材は珍しかったかと思う。(欅材は目にしますが)
海老束x2 、筆返しx1
床の間と床脇、
目にしなくなった今だからこそ、
キッチリと良材で作れば、それはそれで「いいね」って
意外と新鮮に良くみえるのかもしれないなぁ・・・
なんて思ったりしている。
どなたか是非、やっていただきたい。

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