MUKU-DATA  右:そりっど 後藤尚樹さん  左は東北木材 小林さん

住宅資材を販売する立場として
建築家、現場監督さん、ビルダー営業の方、設計の方、大工さんなどから
よく言われるのは
「なんかいいものないですかねぇ・・・」

昨日、後藤さんと建築資材を見ながら改めて感じるのは、
材木屋として「材」を伝えきれていないんだなぁ・・・と。。

設計を行う方々の頭の中には当然建築資材の一覧があり、
それをどこにどう使うかと図面を書きながら考えていく訳です。
より多くの引き出しがあれば適材適所で建物の質も当然良くなってくるかと思います。

「なんかいいものないですかねぇ・・・?」
よく耳にするこの言葉、
皆さん、常に建物がより良くなるように考えている証です。

建築の部材は数百種類、木目・等級、まで言い出すと数千となってきます。
どこの材木屋も頭の中に資材の引き出しがあるでしょうし、
当然、その流通される部材の情報量は材木屋が一番多く持っている事になるのかと思われます。

「何をどこにどう使ってもらおう」って常日頃の整理が必要ですね。
その点、売るだけではなく
資材の納まり、施工性、ある程度の作る知識も必要です。あと伝える事。

材木屋になりたての頃、今は亡き大工さんに言われたのは、
大工に材料を買ってもらうには、大工の上をいかなきゃ・・・と。

またどなたかが言っていましたが、
木に才を与えてはじめて 「材」となると。。。

まだまだ伝えきれていない、良い材はたくさんあります。

「なんかいいものないですかねぇ・・・」

ここ、これだな。

上の写真は、杉の框材柾平。
杉の羽目板というと板目がそのほとんですが、
柾目は同じ杉でもまったく違った表情になります。
柾といえば、スプルース、ピーラー、レッドシダー、米ヒバ、などがその代表ですが、
杉の柾の内装だって使い方次第ではそれ以上の顔を覗かせます。

外装材:レッドシダー全盛時代になっていますが、
ちょっと待て、
杉の赤身は耐久性が抜群なのです。
ついこの前まで(といってももうかれこれ20年の歳月が経過)
新潟では土台に杉の赤芯を使っていたのです。
昔の大工さんはほんとによく木の事を知っているなぁと感じます。

赤身一艘の杉板 外壁材には適材です。

変木=「へんぼく」と読みます。
変木=数寄屋部材が主な用途ですが、
もう数寄屋だけに独占はさせません。
これからはもっと自由に・・
直線的な空間構成の中に、ただ一か所、
自然な曲線があったなら・・・・ムフフフフ (僕、変?)

ついに禁断の変木に目をつけた後藤さん。
香節の説明をするのはもくもく阿部さん

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