■ MUKU-DATA 栃 総虎杢 2080×700~800 50mm 新潟市中央区 S様
土曜日にお届けした虎杢の栃、
お客様からメールと写真が届きました。
全体に虎杢の入った赤身のない白の良い栃でした。
板になってから長く経つ材で、
銘木商が数十年前に木工の方にお譲りして、
そのまま使わず仕舞いだったものを
再度買い戻しして間もない頃、この木と縁があり譲っていただいた栃です。
奈良の大台ケ原の栃と聞いています。
弊社に来て１年ちょっと、毎日眺めて声をかけていました。
奈良の山で育った栃が関西方面で何十年か人に愛でられて、
ようやく新潟の地で家族を囲む天板として使っていただける事になった。
これは、もう何度も書いていますが、
S様がこの栃を呼び、この栃がS様を呼んだ。
お客様と木との出会いの間にいるといつも感じる事です。
年々良材は少なくなっていますが、一枚板に限らず木はその表情が一つ一つ違います。
今後も材木屋の視点で、個性的な木をご提案できるように、
目を鍛えつつ謙虚に木に接していこうと思います。
喜んでいただけて何よりです。
