MUKU-DATA 片耳付き木のスツール 国産材

座面は耳付きの天然木の風合いを残して・・・
というご要望で「こういった感じで・・」でとイメージ写真が送られ
お店でお客様の鞄置き台に使用するとの事。
一度試作して、担当者さんにこんな感じでいいかと見ていただき、
改良する点を確認し再度試作、その通りに製作するも
オーナーサイドの責任者さんから、もうちょっとこんな感じで。。と
2度目の試作から更に改良して三度目の正直

特に派手さや奇抜さはなくシンプルな形のもので
天板の座面部分両耳残しや片耳残しの天然風。
片耳残しが多いのは巾500~600mm両耳一枚板を半分に割って製作した為

材種は脚部分は欅材、板脚の振れを抑える為に貫を通し
ポイントとして黒檀の小さな楔を打ち込んである。
座面部分の天板は、栃、桜、朴、桧、
国産材5種類の材種で製作されてある。
無垢材の扱いになれた(というか逆に貼り物加工ができず天然木しか製作できない)
木工所さんに製作依頼したのでガッチリと組まれて作られているので
壊れることなく長く使っていただけるかと思う。
木は使い込めば使い込むほど、その場に馴染んでいき歴史を纏いながら
独特の輝きを増していく。
まさに経年変化して深化していくのがいいところ。

この用途は鞄置台だが、もう少し高くするとスツールに応用できる。
木のスツール自体、既製品も多く存在するであろうが
必要な大きさや高さ、好みの形、そして必要な数を用意するには
多少高くなっても特注で木工所に製作してもらう事もいいかと思う。

更に材種、材の形、材の色、・・等に拘りがあれば
材を選んでいただきながらどんなものを作るか?という材木屋の出番になるのかと思う。

国産材に限ってみても材木はいろいろな色があり、形がある。
多種多様で個性的、見ていてなんだか楽しい気分になってくる。