
■ MUKU-DATA 楡瘤の椅子とテーブル M様 DIY製作
6月の中旬、木材倉庫へ来ていただき、楡の瘤板をお持帰りいただいたお客様
県外からの方で新潟での一泊旅行を兼ねて
木材倉庫に木との出会いも求めて足を運んでいただいた。
その日も暑かったと思うけど、ご主人さんはサウナ状態の倉庫の中で
色々と木を見ながら、それを使って作るものを構想しているご様子で
とても印象に残っています。
当初は椅子を作る為にもう少し小さめの材を探していたようですが
最終的に、この楡の瘤を選ばれた。
「何を作るかは、またこの木を良く見て考えることにします」と
言われていた。
車は高級車だったんだけど、シートを少し前に出してそのまま木を積み込んで
奥様と帰られる姿は、妙に木材愛を感じました。
お盆休みも終わり一昨日に一通のメールと共に
完成した楡の瘤で作った椅子とサイドテーブルの写真が送られてきました。
あ、あの時のMさんだ!
うわぁ~~~ こんな難しそうな椅子を自らDIYで作ったんだぁ~!
って驚きました。
DIYをはじめてまだそう長くないとお話されていたかとは思いますが・・
ほんと感心してしまいました。
自分自身もこの冬に倉庫の備品を収納する棚を
はじめて丸鋸、インパクトドライバーなど使いながら
好きなサイズで構想通りのものを作ってみましたが
かなり達成感がありましたし、元々作る事は子供の頃は好きだったし
それを機に色々と作るぞ!って思っていましたが、
未だそれ以来構想はあっても手つかずにいました。
まさか、こんな難しい椅子作りにチャレンジするなんて・・・!!
しかし、忙しい人ほど、早く実行して形にしていきますし
それが難しそうなものでも
素直に作りたいものにチャレンジするもんだなぁと思いました。
思い返せば過去にMさんみたいに、えっ、そんな難しそうなもの作ったの!??
って方が何人かいらっしゃいましたし
その方はそれを作る為の治具を作るのが楽しいとも言われていた事を思い出します。
現在進行形でも自宅の古家をDIYで改装中の人もいますし
間口に合った神棚を製作中でその棚板などご注文いただている方もいます。
必要なものを探すが丁度いいサイズがない。。。
考える、どう作ろうか思案する、それを作る為の部材と道具、
作り始めると色々と問題点に突き当たる、手が止まる
頭で考えた通りに進まないのが手を動かし作る工作
更に考える、また進める、
細部の仕上げはプロには敵わないが、何とか形にすることができる。
次に作る時はこうすればもっと良く出来るかなぁと復習する。
人間はこんな単純な当たり前の事で少しづつ進化してきたのかと思う。
今は、ありとあらゆる商品に溢れていて
その中から、求めるものに一番近いものを
選ぶことには皆さん長けているかと思うけど
上記のような大切な過程が省かれる事が多いのかと思う。
何かを作るということは人間力がフル回転しますし
その分、形になった時の喜びや満足感はとても大きなものかと思います。
写真と共に送られたきたお客様のMさんが木と向かき合う姿を読んでいると
まさに、そうそう、そうですよね!って共感できます。
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『ご無沙汰しております。
6月14日に倉庫に伺いました、〇〇の〇〇です。
その節は大変お世話になりました。美味しいコーヒーをごちそうさまでした。
頂きました楡ですが、結局こんな形で生まれ変わりました!
丸棒づくりやら足の成型やらはじめて作りこんでみましたが、
なかなかサイズが甘かったりしてうまくいきませんでした。
よく言えば「素人っぽい」感じで、本人的には納得しています。(笑)
材の木取りやら杢や瘤をどう活かしたら楡が一番映えるか、考えている時間が楽しかったです。 もう少し腕を磨き、板の声に耳を澄ませてまた制作に取り組みます!』





