MUKU-DATA  諏訪神社 秋葉区小須戸  扉:欅材
先週半ば、大工さんが諏訪神社の外壁の補修見積りを依頼されて一緒に下見に行ってきた。
会社から2~300m徒歩5分、子供の頃ここの敷地で野球をしたり自転車を乗り回したり遊んだお諏訪様
だいぶ前にも、この扉の事はブログに触れたが
やっぱりいいのでまた写真を撮ってSNS上に載せてみた。
昨日日曜の朝7:30にお付き合いさせていただいて半年ほどの業者さんのWさんから着信あり・・
ん?日曜の朝に何だろう?と思い電話したら、
この前のあの写真、場所どこですかね?何だか凄く良いんで見ておきたいとの事
へぇ~ そうなんだぁ・・こういったものに関心があるんだぁ・・
意外。。
では会社の近くなんでと案内させてもらった。
この欅の杢の配置が心に響くらしい。
竣工は昭和2年と聞いているので93年前、
だれが作ったのかも知らないしわざわざここへ訪れるほどの神社でもないのだが・・
建具に配置されたその雰囲気がいいらしい。
左右対称の杢のある欅の鏡板を用意して、
きっと作ったのは建具屋さんなんだろうけど、指示したのは棟梁で、
ここにこの板を置いて、ここはこれかな?こっちはこうで・・・
実際に置いてみては場所を変え、何通りものパターンの組合せを行いこれに決まったんだろうなぁ・・
って事が想像される。
今Wさんが取り組む仕事も、材の配置、材の杢目と節加減、その配置とバランス、そして色付け
普段やっている事だからこそ、この配置が特に心に響いてくるのだろう。。
材木屋としても木の配置配列は考える機会が多い。
ここの建具を見て、何故に中心に節のある●を置いたのか?
これを龍の目などに見立て睨みを効かせた?
そういった意味合いもあったのかもしれない・・
想像は広がる。
約100年前の棟梁の心意気を感じることができる。
そして100年経っても尚、心に響く何かメッセージを与えてくれる。
Wさんが言っていた。
自分がやりたかったことはこういう事。
迷ったらまたここを訪れ、
やりたい事の原点と自分を見つめ直す場としよう
と話していました。

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