■ MUKU-DATA ランディングネット グリップ材:キルトメイプル
うわぁ~ あのキルトメイプルがこんなカッコよくなったんだぁ~・・・
手前のグリップ部分の材が弊社木材倉庫にあったキルトメイプル材だったもの。
血管みたいな浮き出た杢目を中心のグリップとして
フレーム部分の黒は黒檀、キラキラしている部分は神代タモ、
そしてそれらをカーリーメイプルの同色でサンドイッチしている。
網の色は黒
色のバランス、配色は、自分好みのド壺
釣りはしないけど、この材の配色の良さに一目惚れして欲しくなってしまう。
ハワイアンコア、花梨の瘤の粒々、磨きをかける前のフレーム材に使われていた
インドローズの瘤、、、
久々に木の宝石たち、原石(原木)を見せていただき気分が高揚した。
子供の頃から魚釣りをして、若い頃、ランディングネットが高価で買えずに
自ら見よう見まねで作り始めたらしい。
最初は杢のない普通の木から始めたと言っていた。
作るうちにきっとどんどん木の沼にハマっていったんだろう・・?
定年退職後は細々とランディングネットを製作して
みなさんとフィッシングライフを楽しみたいみたいな事を話していた。
今でも趣味で製作したものは周りの皆さんに分けて欲しいとお願いされ
直ぐに出ていってしまうといっていた。
釣りが好き、お金がないから自ら作る。
元来持っているセンスと経験値からの審美眼で出来上がるものが美しい。
最高級材だけを取り合わせたとしても決して良いものができるとは
限らないですよね。。
時々目にするパーツパーツは最高級でも全体としては何だか冴えないってもの。。
全体の調和、工夫、センス、経験値、・・
最近、良いブーツが一足欲しいなぁ・・と思っている。
ブーツの知識はほぼゼロ
昨年あんまり考えなしで安めのものを購入したら半年ほどで
靴底が剥がれてしまった。
少し無理してもいいから、丈夫なもの、自分の足にフィットするもの
長く使う事で味わいが出てくるもの、
1足あればいいと思っているし、もう死ぬまで使いたいと考えている。
どこの誰に相談したらいいのだろうか・・?
自分好みのものを素人の私に親切に相談にのってくれるお店、店主さんは
どこぞにいるのだろう。。。
そんな事を今、自分がやっている木を売る事と、家を作るという仕事に置き換えつつ
定年退職後は好きなランディングネットを製作しながら暮らしたいという
話しがとても自然に感じられた。
釣り人の気持ちも十分に分かっているし、お金のない若者たちが背伸びしたい気持ちも通って来た道
趣味で始めた製作はプロ級、
最高じゃないですかぁ・・ 憧れでもなんでもない生業、自然の流れだと思う。
そんな人からお勧めの一本を作ってもらえたら有難いし嬉しいよね。
好きこそものの上手なれ
広告媒体に流される事なく、冷静に見つめながら本物を手にしたい。