MUKU-DATA  港区南麻布  

昨日は熱海と都内に材料をお届けしてきた。
いづれも現場もので急を要し、
3m上、取り扱いがデリケートな材もあったことから
自ら運転してお届けしてきた。
熱海の別荘地の急勾配は積み荷がズレ落ちてしまうのでは・・?ってほど
ロケーションは最高だが、建築作業を行うにはなかなか大変な場所だなぁと思った。
都内へのお届け材は指定された木工所さんへ。
お客さんからの指定先なのではじめましてのところだったが
ここがまた凄かった。
例えば両耳残しの一枚板を仕上げる場合の耳の削り加減の数々のサンプル。
加工や仕上げの微妙な加減は見た目や触り心地にいっけん大差なく見えて
実は大きく影響する。
ここまでディテールの仕上がりに拘っているのかぁ・・と刺激をいただいた。

森で育った木を製材して材にする人、それを届ける人、
物として形に作る人、そしてそれを使う人。。
使われてこそはじめて伐られた木は、また息を吹き返す。

都会では多くの物件があり、
常に新たな形や加工へチャレンジしながら製作できる機会も多いであろう。
面白そうな仕事は職人たちとその周りの人たちの意識も上がる。
そして出来たもの手間をかけたものへの相応の対価が支払われる。
少なくとも地方よりは良い環境での循環があり
機会が多い分、スキルアップにもなっているように思った。

木は奥が深い。
それを扱うのだから、そこに携わる人たちも木と向きあう事で深くならざるを得ない。
話しがまとまらないが、深みのあるいい出会いだった。