MUKU-DATA  レアな木材を使った製作チェスト

先日、指物師さんが製作中のチェスト兼テレビ台を見せてもらいました。
年季の入った加工場、乾燥した木の材料が立て掛けられ、
窓からの光は和らぎ、とても居心地のいい作業場です。
そういえば、昔からの建具屋さんの作業場に行くと、
靴を脱ぎ板張りされた室内での作業を何度か目にした事を思い出しました。

ものづくりの作業場、現場はとても落ち着く。
大工さんの加工場、建具屋さん工場、指物師さんの作業場、
木に限らず、鉄工所や金物工場など
音、匂い、汗、黙々と作る人・・・
とても落ち着ける場所です。
生家は製材所、母の実家は鍛冶屋(鎌を中心に製造)というのも
余計にそう感じさせるのかもしれません。

このチェスト、樹齢とレアな木材が好きなSさんが依頼しているのですが、
以前も書きましたが、材が凄い。
私自身、本業は材木屋なのでけっこう木は見ている方だとは思いますが、
はぁ・・・溜め息の出る貴重な材ばかりでした。

少し分り難いのですが、材を説明しますと
底板:オレゴンブラックウォルナット
側板:(縦・裏):アレルセ
棚板:ホンジュラスマホガニー
天板:ミャンマーチーク縮み
扉:屋久杉柾目、マハラジャチーク

なかなか探せない材ばかりでクラクラします。
少しづつレアな材を集めて何を誰に作ってもらおうかと・・楽しまれているようです。

レアな材ではなくても、
あ、これいいなぁとか、こんな場所にこんな杢目があるといいのになぁとか
こんな形の家具あったらいいのになぁとか
①この材を使って
②こんなものを
③あの人に作ってもらおう!
家具に限らず、家だって、いいのかもしれません。
自己プロデュース、
せっかくお金を出すんですもの楽しまなきゃですよね。

このチーク天板、縮み模様があって、こんなチークあるのね。
欲しい!

製作している方はだいぶ高齢ですが、
この椅子、もう30年前に作ったとの事。
シンプルで素朴な感じで丈夫。
印象に残った椅子です。

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