MUKU-DATA 桜の樹皮の種類 角館樺細工伝承館  2023 5/4

山桜の樹皮を磨いて作る伝統的工芸品。
子供の頃、茶筒など実家や親戚の家で目にしていたが
6年前にここを訪れた際に(樺細工とイタヤ細工
樹皮の種類と美しい細工に魅了されてしまった。
樹皮に使う樹種は山桜でヤマザクラは古語で「カニハ」
カニハがカバと言われるようになって桜だけど樺細工の語源になったらしい。

木材では樹皮は不要なものとして処分される事が殆どで
ましてやこの樺細工のように美観的に使用されるものは他にあっただろうか・・?
樹皮も木の一部、実演中の伝統工芸士さんから説明を受けたが
樹皮でも磨くと木のようにキラキラ、ゆらゆらと奥深い杢目が出てくるものがある。
手に取ってそれを見せていただいたが、深く奥行きのある美しい杢目が表れていた。
その樹皮は若木ではなく樹齢のいった桜の分厚い樹皮からでないと
出てこないらしい。
手元に置いておきたくなったが棗だでお茶をやっている訳でもなく
使うあてもなかったので止めておいたが、、、
材木とはまた一味違った深く美しい樹皮の杢目は
あれから3週間経った今も頭から離れずにいる。

そしてそういえば、ここ角館樺細工伝承館を設計したのが大江宏だったことを
またすっかり頭が飛んでいた。
次回は併設された素敵な喫茶室で腰をおろして建物も良く見学してこよう。
ポストモダン建築巡礼(日経)角館樺細工伝承館