ここのお宅は天秤で組み上げた切妻の純和風住宅。
建築当時、外壁のほとんどを桧の羽目板の縦張りで仕上げました。
３年前に外壁張替え専門業者さんが飛び込みで訪ねてきて
タイル調の窯業系サイディングを勧められているけどどうしようと
相談をうけました。
それでいいと思えば何も言わなかったのですが、
どうしてもこの佇まいにタイル調は・・・　と納得できずあれこれと
考えた末に反ったり隙間の開いた目地の部分を押縁で押さえて
雨、風を防ぐという方法で補修しました。
コストはかなり押さえる事ができましたし、当時の佇まいもそのままの雰囲気で
良かったと思っています。

きっちりと作ってあるから、内部はまだまだこれからって感じ。
和風の良さや木の味はこれからが本番です。

■　MUKU-DATA　　外壁：桧羽目板　　床：ヤニ松　　床柱：一位（櫟）　他　

悪くなったら修繕して何十年も使い続ける事、いいですよね。
「木は味が出てきていい」って呟いていた言葉。
嬉しいです。

白蟻専門業者に駆除依頼するとこの位大きなお宅だと５０万前後はするであろうし・・
もうちょっと高いかな？