■ MUKU-DATA 農舎から住居へ T様邸
床:杉フローリング 節あり 150×15mm
内壁:塗り壁(一部DIY)、ラワン合板、栗の挽き板
階段:杉無垢板(大工製作)
大きな土間のある家はいいなぁ・・と思う。
薪ストーブを置いて、大きな土間と大きな敷地で何をはじめようか・・?
スローライフのスタートだ!










■ MUKU-DATA 杉 ササラ桁 4000 270×60mm
ササラ桁270×60mm、踏板280×35mm
床板は無垢材でも階段となると集成材を使う事が多いかと思う。
MDFに突板が貼られたものもあるし、ブロック集成材(積層材)もある。
一部メーカでは杉や桧の巾ハギ材を商品ラインアップとして揃えているところもある。
私が材木屋になりたての頃は、まだ大工さんは
階段材は手刻みしていた光景を現場でよく目にしていた。
ラワン材、ピーラー材、などが多かったかと思う。
それ以前は杉材で作られた急こう配で踏面の狭い階段が付いている古い家も
ある。
現場で原寸を起こして、大工さんがベニヤ等に原寸図を書き
それを基にして加工する。
建材メーカーから階段のプレカット加工できる階段材が出てからは
大工さんをはじめ、工務店さんの多くは階段はプレカット加工するものと
いう事が当たり前のようになった。
プレカット加工費は加工内容にもよるが通常の箱型階段であれば
プレカット加工費は1万円前後
それを大工さんの手刻みとなると原寸取りから作業場加工、現場取付まで
3~4日かかってしまうので
コストを抑える為には致し方ないことなのだろう。
これは上棟前までの構造材加工も同じくで、その殆どは今はプレカット加工へと
変わった。
久々に大工さんが原寸を当てながら鑿で加工している光景は懐かしい。
踏板(段板)のみ無垢材にするのであれば
隠しひなだん、側板などはプレカット工場で加工してもらい
階段メーカーには申し訳ないが、踏板のみ無垢材の加工を大工さん等が仕上げ
プレカットされたひなだんや側板を使い、
見えてくる部分を踏板だけにするのであれば、この方法がコストは一番安く
無垢材の踏板を使えるのかと思う。
(毎回、毎回、側板のみプレカット発注だとメーカーさんには申し訳ないよね)
今回はオープン階段でササラ桁はまるまると見えるので
大工さんの手刻みで作る事になったようだ。
少し手間と費用はかかるけど、無垢の階段もいいものかと思う。











■ MUKU-DATA 新潟市 Y様宅
数年前にリフォームさせていただいたお宅へ週末お邪魔してきた。
調べてみたら5年が経過していた。
楢の床、栗の床、チークの床にアッシュの階段踏板・・
木のテーブルとデスク、木の枠材(造作材)など
木部部分はどこも経年変化し漸く本物の良さが醸し出されていた。
更に5年、10年後には深みを増して
これぞ本物へと深化することかと思う。
この日の朝は、ついに新潟市内にも朝から雪がチラつき
薪ストーブの柔らかな温かさはなんともいえない心地よさがある。
室内の所々に木で作られた家具や置物がバラン良く配置され
目に入ってくる。
職業柄、木製品、木部へ視線は引っぱられてしまうのだけども
そんな中、特に目を引く気になるものが1点あった。
これ、なんですか?
木の切株らしい。山を散策中に形の良い切り株があったので
拾ってきて、チェンソーで粗くなっている木口をサンドペーパーで少しだけ
磨いたとの事
樹皮は付いたままで、木口の曲線がとても美しい。
テーブルに腰掛け窓辺に何気なく置かれてあるのだけど
これ、いいなぁ~・・・って眺めていた。
木工家に何か木の置物を頼んだとしてもこの形はなかなかできないのかと思う。
自然が創り出した木の造形の断片かと思う。
施主さんのアイディアでできあがった栃の時計ケースも何気なく置かれてあった。
テレビボードの脚は丸太の輪切りが使われている。
所々に自然のままの形が残ってあるものが置かれていることで
森の中にいるような優しくゆっくりした時間が流れているような感覚になってくる。
日常はハードスケジュールに追われる施主さんだけど、丁寧に大切に生活を送っている事が垣間見えてくる。
忙しい人にとってこそ必要な場所と時間なのかもしれない。






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■ MUKU-DATA 岩室の家 金子勉建築設計事務所
金子さん設計の岩室の家、完成してから早いものでもう15年が経過した。
いろいろな木材を大胆に使っていただき、
当時を思い出すと材木の手配もやりがいがあったし、
独立仕立ての技術のある大工さん(杉井建築)もやる気満々で、
金子さんを中心にそれぞれの職人さんたち皆さんがチーム一体となり
気合入れて工事した思い出深い現場だった。
坪庭の木製建具廻りの補修で、ここ数日お邪魔しているが
時と共に、益々深みを増してきているように思う。
床材は経年変化で色は濃くなり、桧、栗、各所の化粧の杉材も
全体に調和している。
木はやっぱり年月と共に味わい深く変化するものだなぁと実感できる。
若い頃は、国の文化財となっている茶室など
なんでこんなに全部グレーになって煤けているようなものがいいんだろう・・・
と思っていたが、毎日毎日、木を触り建築の事を思い、今となると
その本当の良さという事が少し分かるような気がします。
そういった文化財級に比べたら、まだまだ木の良さは漸く出始めた感じか・・
そこで暮らす人に触れられ毎日木の床の上を行き来して
一枚板の栓のテーブルで食事をする。
少しづつ凹んだ傷ができ、
ツルツルした木の表面が自然な形でエージングされていく。
生活の跡の小さな傷は、外からの光をやさしく受け止めて静かな光沢を放ち
室内全体に柔らかな光と独特な空気感を漂させている。
桧の床や階段は色が焼け濃くなり、
栗の床も同様にチークのような色に変わっている。
桧も栗も色合いは同じようになり、脚の裏から伝わる硬さの質感が少しだけ違う。
もう10年、その先の10年、漸く本当の木の良さが醸し出されてくるだろう。
「オレ、この家、凄く気に入っててさぁ」と家の主が言っていた。
そうですよね!いいですよね!
大切に使われていてそこで暮らす人仕様に家も深化していると思った。






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■ MUKU-DATA 喰丸小 福島県大沼郡昭和村喰丸
日曜日に三島の工人まつりへ行った際に
一緒にいった仲間から古い小学校があるけど見る?と言われ
R252を上がり金山町から左折してR400 野尻川沿いを奥へ奥へと進む。
景色がいいんだよねぇ~
途中途中で現れる古い木造家屋の大きな赤い鉄板屋根が連なる集落も
タイムスリップしたかのようで。。。
大きな銀杏が2本、桜の木1本、奥には昔懐かしい木造校舎が建っていた。
1980年に閉校してから何度か取り壊しの予定になったらしいが
2015年に村で保存する事になったらしい。
使い込まれた木の床、大きな階段に踊り場、
木の窓から差し込む木漏れ日・・・
自分が小学生だった頃も同じような校舎で、
掃除の時間、木の床を雑巾掛けした事を思い出した。
ただ単にノスタルジーに浸るだけではなくやはり使い込まれた木は
そこで育まれた多くの人たちの時を過ごした日常と時間が刻み込まれている。
隣接するカフェは営業時間外で、
ずっと走っていると、疲れるせいか甘いものが欲しくなるんですよねぇ・・
アイス食べたかったなぁ・・と軽く呟いていると
校舎にいたご近所のおばさんが、近くの道の駅「からむし織の里しょうわ」の
ソフトクリーム美味しいよって教えてくれた。
この年になって人前でソフトクリームなんて食べれるとは思ってなかったけど
(家ではアイスは食べるけど、おっさんが外で可愛らしいスイーツは食べるもんじゃないって勝手に思っていたけど、、最近はツーリングの際には
どこかでそういったものが欲しくなる事が多い。200~300km走るから、疲れがたまるんだよね・・)
金子牧場さんのソフトクリームがのっているコーヒーフロートをいただいた。
美味しかった~
満足、満足◎






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■ MUKU-DATA 前川國男自邸





■ MUKU-DATA 小出邸 設計:堀口捨己








■ MUKU-DATA W.D.Wさんの階段廻り
あの神代欅の反りと厚みを調整する際に再度製材した端木端(はじこば)は
ここに使われたんですねぇ!
自然に縮んでいった凹凸が良い感じでした。
樟の耳を落した辺材は階段笠木に使われていました。
楓の耳付きは階段手摺に。。。
天然木のままの形を活かしてそのまま使っているのが新鮮に見えます。
意図的に天然の形を作るのはとても難しい事だというのは
日頃、製材された直角になっいる材を、天然木風に加工して欲しいの依頼で
それっぽく見えるように加工するのですが
天然木の微妙な曲線や荒々しさなど再現する事が難しいのは身に染みています。
一般的な住宅建築では先ずあり得ない加工しないラフさが
より印象的な見え方になっているのでしょうね。
時に大胆に、加工しない、バサッとざっくり使う
なかなか出来そうでできないですよね。
倉庫やガレージ、作業場だからやれることかもしれませんが
住宅の中にあったら、どう見えるのかなぁ・・と気になります。










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■ MUKU-DATA 岩手銀行赤レンガ館 (2023 5/4)
木片を組合せて寄木で張るパーケットフロア
古い文化財の洋館でよく目にするかと思います。
ここ旧岩手銀行の床の一部にも大柄な模様でのパーケットフロアーとなっており
クラシックで上質な印象を受けます。
が、ちょっと何かいつものパーケットと印象が異なるのは
使われている木片の材が「欅(ケヤキ)」であること。
ナラ材+桜や一部唐木類を差し色にして使われていることが多かった気がするけど
なかなか単一材の欅のみで組合せられたパーケットも悪くはない。
初めて訪れた岩手、盛岡市だったが・・
あれ?そういえば(数軒しか古い建物は見ていないが)今も残る古い建物には
欅材が使われているカ所が多くないか・・?と少し疑問に思ってきて
翌日一関のさんもく近江銘木さんでその件に少し触れたら
欅は高級材だったので、もしかして奢侈禁止令(倹約令)の時に欅材が禁止されたので呼び名の違う槻(ツキ)を使ったり、
倹約令の反動で欅が多いのかもですねぇ・・という話になって、
あ、そういえば欅の事をツキとか槻を青ケヤキなんて言ったりするよなぁ・・
と
ドンドン話がズレていってしまって
ケヤキとツキは別な木なのかどうか・・?で
結論の出ないまま、ダラダラとネットを検索していたら、
お世話になっている山安さん(ラカッポ)の新潟の松之山のあの欅の事が書かれてあって
伝説になっている新潟の欅ってその後そういう事になっていったのか・・と
また更に別な方向へ行ってしまって、、
結局、欅と槻は同じ木なのか違うのか・・は一旦どこかへ行ってしまった。
松之山の欅については、平成9年(1997)の話で
当時、新潟っていうと県外の木材業界の方にあの欅凄かったですねぇ・・と
何人かに言われたがまだ30才手前で、欅材には興味も薄かったので
その事を聞かれても良く内容は分かっていなかった。
全く何の話か良くわからない内容になってしまったが、
欅と槻、新潟の欅、旧岩手銀行の欅のパーケットフロアー、と
まとまらない話。。失礼いたしました。
欅と槻の事を調べていてネット上に気になった記事
・イーハトヴ里山の樹木ウオッチング 欅と槻
・木智塾 ~木の知識を深める~ 6月槻
・阿部蔵之|木とジョイントの専門家 圧倒的な強木千年樹「欅・槻」
・ラカッポ 欅(ケヤキ)について
















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■ MUKU-DATA 鳥海山 にかほ市側より 5/3
かねてから、機会があれば行こう、何度か通過してきて少し立ち寄ってみたいなどと思っていた東北地方の各地を今回の連休を使い行ってきた。
主要幹線道路は避けて脇へ脇へと車の通りの少ない山間の県道を選んで走ったので渋滞に巻き込まれる事もなく
ゆっくりとその土地の風景や建物、木々たちを見る事ができた。
決めていた目的地は2カ所だけで他は都度、寄りたいと思ったところへ
寄ってきた。
車に乗ってその土地、地域の風景を眺めているだけで
かなりの部分が満たされていく。
自分は特に観光地、目的地がなくても景色を見ているだけで満足できるんだと思う。
旅先で出会った景色、建物、木々、そこで暮らす人に触れる事で
自分が普段使っている物差しを確かめるような時間でもある。




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■ MUKU-DATA 揚輝荘 聴松閣
名古屋に材木探しにきて、少し時間ができたので何か面白い建物はないだろうか・・?
とスマホで調べていたらここ揚輝荘聴松閣を見つけた。
県でも国でもない名古屋市指定の有形文化財だが、
その外壁の色とユニークなハーフティンバーの外観からここへ行こうと決めて着たが
材木や大工技術など見るのはここは大当たりだった。
事前知識がなかった分、この聴松閣には度肝を抜かれた。
まず玄関の大きな一枚板の荒々しい扉から始まり、一歩内部へ足を踏み入れれば
なんじゃぁ~この階段は!?の手斧ハツリだらけの階段手摺廻り
行く部屋、行く部屋とそこかしこにハツリの意匠が施されている。
名栗加工は好きな仕上げではあるが名栗加工フェチではないけれど、、
一体どうしたっていうんだろう・・
余程ここを建てたオーナーがハツリが好きだったのか?
(オーナー 松坂屋初代社長 伊藤次郎衛門祐民 昭和12年竣工)
中途半端は良くないというけど、
ここまで全てにおいて名栗加工(チョウナハツリ)がされていると
狂気じみた執念のようなものを感じて言葉が出てこずニヤニヤしてくる。
ハツリ痕マニアではないので良く知らないが
全国にはこれ以上のハツリ加工された建物は他にあるのだろうか?














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