MUKU-DATA 揚輝荘 聴松閣 

名古屋に材木探しにきて、少し時間ができたので何か面白い建物はないだろうか・・?
とスマホで調べていたらここ揚輝荘聴松閣を見つけた。
県でも国でもない名古屋市指定の有形文化財だが、
その外壁の色とユニークなハーフティンバーの外観からここへ行こうと決めて着たが
材木や大工技術など見るのはここは大当たりだった。
事前知識がなかった分、この聴松閣には度肝を抜かれた。
まず玄関の大きな一枚板の荒々しい扉から始まり、一歩内部へ足を踏み入れれば
なんじゃぁ~この階段は!?の手斧ハツリだらけの階段手摺廻り
行く部屋、行く部屋とそこかしこにハツリの意匠が施されている。
名栗加工は好きな仕上げではあるが名栗加工フェチではないけれど、、
一体どうしたっていうんだろう・・
余程ここを建てたオーナーがハツリが好きだったのか?
(オーナー 松坂屋初代社長 伊藤次郎衛門祐民 昭和12年竣工)
中途半端は良くないというけど、
ここまで全てにおいて名栗加工(チョウナハツリ)がされていると
狂気じみた執念のようなものを感じて言葉が出てこずニヤニヤしてくる。
ハツリ痕マニアではないので良く知らないが
全国にはこれ以上のハツリ加工された建物は他にあるのだろうか?