MUKU-DATA  杉 ササラ桁 4000 270×60mm 

ササラ桁270×60mm、踏板280×35mm
床板は無垢材でも階段となると集成材を使う事が多いかと思う。
MDFに突板が貼られたものもあるし、ブロック集成材(積層材)もある。
一部メーカでは杉や桧の巾ハギ材を商品ラインアップとして揃えているところもある。

私が材木屋になりたての頃は、まだ大工さんは
階段材は手刻みしていた光景を現場でよく目にしていた。
ラワン材、ピーラー材、などが多かったかと思う。
それ以前は杉材で作られた急こう配で踏面の狭い階段が付いている古い家も
ある。
現場で原寸を起こして、大工さんがベニヤ等に原寸図を書き
それを基にして加工する。

建材メーカーから階段のプレカット加工できる階段材が出てからは
大工さんをはじめ、工務店さんの多くは階段はプレカット加工するものと
いう事が当たり前のようになった。
プレカット加工費は加工内容にもよるが通常の箱型階段であれば
プレカット加工費は1万円前後
それを大工さんの手刻みとなると原寸取りから作業場加工、現場取付まで
3~4日かかってしまうので
コストを抑える為には致し方ないことなのだろう。
これは上棟前までの構造材加工も同じくで、その殆どは今はプレカット加工へと
変わった。

久々に大工さんが原寸を当てながら鑿で加工している光景は懐かしい。

踏板(段板)のみ無垢材にするのであれば
隠しひなだん、側板などはプレカット工場で加工してもらい
階段メーカーには申し訳ないが、踏板のみ無垢材の加工を大工さん等が仕上げ
プレカットされたひなだんや側板を使い、
見えてくる部分を踏板だけにするのであれば、この方法がコストは一番安く
無垢材の踏板を使えるのかと思う。
(毎回、毎回、側板のみプレカット発注だとメーカーさんには申し訳ないよね)

今回はオープン階段でササラ桁はまるまると見えるので
大工さんの手刻みで作る事になったようだ。
少し手間と費用はかかるけど、無垢の階段もいいものかと思う。