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■ MUKU-DATA 栃 3m材 未乾燥材 未加工
木裏になっていた木をリフトですくいリフトの爪を傾斜させて人力で木表側に起こす。
なんとかかんとか人力で起こすことができた。
(人力でできない時はロープで吊って反転させる)
重い。
でも最近また瞬発的に底力が出るようになったような気もする。
頼る人がいない、一人で何とかしなきゃって状況だと案外できるものだなと思う。
常に二人での作業だったら、力も出なかったかと思う。
子供の頃、小柄な曾ばあさんが、戦時中だったか近隣の火事だったかの時に
大きな仏壇を担いで逃げたと言っていたが・・
火事場の馬鹿力、やらなきゃいけない時は別な力が出るのかもしれない。
大きな一枚板は重い。。。
起して一息ついて、さあ、と面と向かって向きあうとこれまたその風貌に押されるような
威圧感がある。
大きさもそうだが、きっと樹齢なんだと思う。
自分の数倍も生きてきた木、
自分と同じ程度の60年弱であれば、あぁ・・同じ位生きてきたんだねぇと受け止められるが
150年、200年、は人の寿命を遥かに超える。
向き合っていると、大きなパワーに押されるような感覚になってくる。
その超越的な存在に対して神聖さを感じつつ自身の小ささが見えてきて
敬虔な気持ちに自然となっていく、ならざるを得ない。
神様に手をあわせる時、教会での礼拝、と似たような感覚。。
自分にとっては樹齢のいった大きな木に向き合う事は修行みたいなもので
木(=自然)に敬意を表し感謝を捧げる行為なのかもしれない。







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■ MUKU-DATA スポルテッド樺 2.8m 巾500mm前後 天然乾燥材 プレナー加工済み
3年半眠らせておいたスポカバを数枚プレナー掛けして立て掛けた。
製材後に見た当初は、これはものになるかなぁ・・・ またやっちゃった(失敗)かなぁ・・とも思ったが
割れ、腐れ、スポルテッド模様、黒筋模様、揺れる樺の木目に沿って表れたその表情は悪くはない。
今朝の日経新聞文化欄に「NY道端のカケラ集めて」(上松祐司さん)の記事を読んでいたら
(自分はこの方を知らないが)
ニューヨークの道端に落ちているカケラ(いわゆるゴミ)をタバコを包むセロハンに入れて
作品にしているらしい。
人はなぜ「ゴミ」とさげすむのだろうか。路上で崩れて異形の断片になり、この街を生き抜いている無目のモノたち。
と感情移入する。
50を過ぎて展示を重ね、アーティストと呼ばれることが増えたが心から喜ぶこともできない。
型にはまって仕事をムリにこなした後、やっぱり無心のカケラ拾いで自分を取り戻す。
そして
名前があること、「有名」とはどういうことか。
「1日」とは何なのか。
と続く。
スポルテッド樺が路上の隅に追いやられたカケラではないけれども
銘木業界の枠で括ってみた時には決して銘木とは言い難い・・
丸太市場を見ていると端っこに放置された朽ちかけの丸太など
大概、どこにでも目にすることができる。
変形、腐れ、扱い辛いなどの理由で後回しにされている、もしくは置き去りに放置されている状態
弊社にだって、そういった丸太や材が少なからずある。
自分自身を含めて、お付き合いのある周りの人たちはどこかそれに近いように思える人たちが多い。
どーぞ、お先に、、 どーぞ、どーぞと
道を譲って、多くの人たちはずっと見えなくなるほど遠くへいってしまっている。
しまっている・・・
しまっている・・・というよりは、むしろそんなところに巻き込まれたくないから
望んで、そうしているのかもしれない。
材木を扱う立場からすると、
こういった材に触る事で、心の奥に突き刺さるものを感じて感情は揺れて痛々しくもなり
そして本来の自分を取り戻している。























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■ MUKU-DATA バールメイプル 3100×約1200mm 巾広
市場などで多くの一枚板を見ていると
これはただならぬ雰囲気を持って周囲にオーラを放っているかのように見える木と出会う事がある。
木の見方、捉え方は人それぞれなので
みんながその一枚に対して一様に同じように思う訳ではないのかとは思うけど。。
そんな心のどこかにひっかかる木に対して、見逃さないように注意している。
このバールメイプルもそんな中の一枚
何枚か並んでいる中で、どうもこの一枚だけが、どこかに引っかかる。
何だろう・・この感覚
縁か?うちに来たがっているのだろうか?
いい部分も欠点と言われる部分も一枚の中に共存してあまり見る事のない景色を作り出している。
どこかに感情移入しているのか・・
この一枚板もそんな気持ちで迎え入れた一枚だった。
製材後、2年ほど経過していて
凸凹と入り組んだ辺材にはまだ厚い樹皮が残されている。
少しづつ剥がしチェックするも、虫にやられている形跡はない。ラッキーだ。
自然のままの形で残っている耳部分も大切な部分
厚い樹皮が残っている箇所を剥がす。
数年経過しているので樹皮も剥がしやすくなっていて、キレイに大きめに剥がすことができる。
樹皮がキレイに剥がれるのは気持ちのいい作業
樹皮の裏に現れた天然の耳部分の形や質感は自然のままで美しい。
この板は長さ3m、巾は1.2mと大きめの一枚板で
板と向きあって作業していると人間の小ささを感じるし
何か飲み込まれてしまいそうになる感覚になってくる。
そこから放たれているパワーを全身で受け止める事ができなくなってきて溢れ出してしまう。
ある程度の手入れを終えて片付ける頃は夕刻だったが
うす暗い庇の下で、更にオーラを周囲に放っているように見えて
写真に納めておいた。










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■ MUKU-DATA 黒柿 L 1450 t38mm 天然乾燥材 プレナー済み
昨日書いた柿の木の共木で2枚、書き忘れていたのでこちらも載せておきます。
この2枚は昨日の柿の木よりも早くにまだ乾燥しきれていない頃、
少し反りが出てきたので
この段階で削ったらどうだろう?と試しに削ったものです。
その後、反りは出なかったのである程度乾いて木が動き始めた時点で
削るのもありなのかもしれません。
材種にもよるし、同一樹種でも個体差があるので一概には言えませんが
この柿の木に関しては、その時点で削ってた後に
反り等の動きは殆どありませんでした。
柿の木は乾燥後は寸法安定性はあるように思います。
例えば栓の板なんかは、乾燥後も良く動く印象があります。
今朝、ニュースを見ていたら
柿の木が前向きにさせてくれたというような事を言っていたので
よく聞いてみると日航機墜落事故から40年
残された家族の話で失意の底にいた時にパパが5年前に植えた柿の木に
実がなって、きっと亡くなったパパが柿の木に成り代わって応援してくれている話でした。
事故の時は、サクラメント市でホームステイ中で
朝起きて大変だ!日本で飛行機が墜落したよと
地元の新聞の一面にでかでかと載った記事を見せてもらいました。
見出しは、「ジャパニーズフェイマスシンガー、キューサカモト、ダイ」だったかと思います。衝撃でした。
「パパの柿の木」という話と本になった事を今朝はじめて知りました。
まさか・・とは思うかもしれないけど
木に救われる事は多々あります。
木は私たちのことをいつも静かに見てくれているんだなぁと感じます。
日航機墜落事故「パパの柿の木」














■ MUKU-DATA インドローズ輪切り
「紫檀(シタン)」と表記されてあったが
インドローズに見える。もしかして・・・
そして床柱を細かく割って挽き直した紫色っぽい木たち
「ローズシタン」と表記されていたが、ローズシタンという材種はなく
インドローズの床柱を昔は銘木屋はローズ紫檀となどと呼び販売していた。
紫檀が床柱としては最高峰だったので〇〇紫檀と名付けて販売したのだろうが
これは色合いからインドローズではない。
これらの詳細の画像の写真を木に詳しい人に送って聞いてみたら
輪切りはインドローズ、
細かく挽き割った材は「・・・・」マダガスカルローズにも見えるし
ワンチャン古い時代のブラジリアンローズにみえなくもない。。
という返答だった。
ブラジリアンローズウッドと言っていた挽き材を過去に一度見たことがあるが
それが本当にブラジリアンローズだったのであるならば
それに近い色合いに見えるのだが、如何せんその物を良く知っていないので
判断がつかない。(現物を見た回数と経験値が足りない)
香りは何となく甘い香りがしなくもないが・・わからない。
しかし、何故だろう・・ 普段あまり目にすることのないこれらの材たち
ローズウッド系はどこか感情が揺さぶられる。
長く紫檀やローズが一部の人たちに支持され続けてきたということは
人の琴線に触れる何かがきっと宿っているのだろう。。
輪切りはそのまま置台や部屋のオブジェだけでも良さそうだし、
紫色の部材は何か木工品を作る際に一部この色の材をどこかに仕込んでみたい。








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■ MUKU-DATA 栃(新潟県産)天然乾燥材 Rプレナー済み
SIZE: 2600 860-940-730 t53mm SOLD OUT 新潟市O様
弊社へ来て10年ほど経過した栃
佐渡の大きな栃を製材したと聞いている。
製材後の様子を見て、これは何だか良さそうな風貌だなぁと思った。
この丸太の栃は辺材部分の白には多くのスポルテッドが入り
樹齢もあって瘤もありスポルテッドの縞模様もキレイに入っていた板が
数枚あってどれも嫁いでいった。
蒸けて朽ちかけた材は細かく製材して部材となった。
この板はプロポーションが良かったので
暫く倉庫の庇で寝かせながら乾燥させていたが、
栃のスポルテッドは如何せんクマンバチにやられ易い。
桟入れして保管しているスポルテッドや白太が柔らかい木は
クマンバチも穴を開け易いようで目をつけられてしまう。
気を抜いているとあっという間に数カ所穴が開いてしまっている。
この板も、あっ!と思い庇からシャッターのある中での保管に
変えて数年が経過したものだが、
削ってみたら思った以上に穴が多く空いていた。
製材直後の姿は何となく覚えているが10年の間に随分とボロボロになってしまって
この板に申し訳なく思ったりする。
この栃と真正面から向き合ってみる。
痛々しいなぁ・・と思いつつも
自然の厳しい中を生き抜いてきたこの木の力強さも見て感じる事ができる。
本来はやはり力強さを持っている栃なんだと思う。
保管中にできたクマンバチの穴、虫にやられたピンホール、
乾燥過程で避けたひび割れ・・
それらを纏ったそのままの痛々しくも堂々とした姿を見ていると
何だかとても美しく愛おしく思えてきたりする。
時々、人間でも同じように飾らないそのままの人に出会う事がある。

















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■ MUKU-DATA 伐採された桜の木
昨日は「これらの木、何とか使えないですかねぇ・・」っていう相談が
3件あった。
日常の事なのであまり意識はしていなかったけど
多分、月一程度はそのような相談をされているのかと思う。
「この木、何とか使えないですかねぇ・・ 活用できないだろうか・・?」
その多くは勿体ないし折角の木を活かしてあげないと可哀そう・・という気持ちからが多いように思う。
木は動かないし話は聞こえないけど人の心に触れる部分が多くある。
ウクライナやイスラエル・ガザの街の瓦礫の中で焼け焦げた街路樹、
かろうじて生き残っている樹木たちはこれらの惨状をどう見ているのだろう・・
その光景はいたたまれない気持ちになってくる。。
一件目の相談は工務店さん経由でリフォーム中の住宅に
欅の厚盤をどこかにつかえないだろうか?という相談。
施主さんがお知合いの方から譲り受けたものらしい。
現場監督さん、施主さん、私とで現物を見ながら相談して
玄関の式台、リフォーム中の造り付け家具の天板等に使う事になった。
奥行きの足りない部分は巾ハギをして使用するとの事。
現場監督さんはその場でスケッチしてこう木割りして使いましょうと
説明されていて、それは良いアイディアだと思いながら話を聞いていた。
二件目の相談は大工さんから
造園屋さんが伐採した樹木を薪材として貰っているようだが
今回伐採された桜の丸太が結構大きめの径だったので
全て薪にするのは勿体ないし板類や輪切りにしたらどうだろうか?という相談
30cm程度の径の丸太も多かったので丸太スツールとか作ってみては?とか
これらの桜を見ながらあれこれと話しをした。
伐採理由は企業敷地内にあり、落ち葉が周辺に迷惑をかけている事などらしいが
きっと春には周囲の人たちの目を楽しませてくれていたに違いない。。
とかく今の世の中、負の力に引っ張られる事が多いように思う。
来年、もうそこに桜の花はないのだから・・残念なことだなぁと思う。
三件目の相談は県外の大工さんから近所の大きな材木屋で
一枚板の置き場がなく大量に外に放置され朽ちてしまっているので
その光景にいたたまれなくなって連絡してきてくれたのだろう。。
因みに偶然にも同じ場所の光景はこの春、目にしていた。
そこの木材担当責任者さんもこの状況を何とかしようと再製材、仕分けなど
進めていると話されていた。
木を扱う人たちは、木に助けられながら木と共に歩んでこれた。
『木魂碑』なるものが銘木市場に存在するのは
そういった木に感謝をする意味合いからだろう。
いづれもそのまま廃棄される事がいたたまれない・・
何とかならないだろうか・・・?という相談の一日だった。
そう思っていただけるのはきっとごく一部の人だけで、
その人に出会った木のみが偶然にも次の物へと姿を変えて活用され
生かされていく事になる。
もしも木の声が人の耳に聞こえ、木が歩く事ができたのなら
そんな状況になった時、木たちはどこへ向かっていくんだろうとも思う。






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■ MUKU-DATA 黒柿 巾広 未乾燥材
イタリアンレッドのどこか物悲しい佇まいのアルファロメオに恋焦がれ
学生時代に食費を切り詰めバイトして、30万弱のボロなスッドを手に入れた。
それこそ後先考えず・・ エイ!って勢いで。
色もイタリアンレッドには程遠く、白でわずかベージュが混ざっていた微妙な色。
音はビービーといってあのかっこいいアルファサウンドとは違い、お茶目なヤツだったが、オーバーヒートでボンネットから蒸気が噴き出したり
強い雨の翌日は助手席の足元には水溜りが出来ていたりと
1年のうちで半年は修理工場行きとなっていた。
小学生の頃、スーパーカーブームが沸き起こり
カウンタックLP400 LP500S、ミウラ、フェラーリ356GTB、
そしてデトマソパンテーラ・・・と心の中が熱くなり心臓が爆発しそうな思いだった。
あの純粋に興奮できる気持ちはどこへいってしまったのか・・
情けなくなってしまうのできっと諦めて蓋をしているに違いない。。。
腐っても鯛、腐ってもフェラーリという言葉がある。
本物は永遠・・・
無傷の新車は手に入れられないだろうけど
少し無理をすれば、、傷んで錆びたものであれば・・・と少年の頃の思いは募る。
薄暗い木材倉庫で、巾広の黒柿の手入れをしながら
心はガレージでボロなスーパーカーを修理をするメカニックの気持ちをなぞっていた。







■ MUKU-DATA 朴(ホオノキ)一枚板 乾燥材 SOLD OUT (10/2)
朴の木の一枚板サイズ、、、
割れあり、穴あり、おまけに穴の部分には根っ子みたいなものが見られる。
厳しい自然の中で育った自然木はあちこちに傷の痕をを残している。
木は面白いもので傷の周辺には必ず美しい杢目が存在する。
負の評価とされてきた負荷のかかった割れや節、穴、それらと表裏一体に
珍しい杢目が混在している。
面白い杢目部分だけを木取りし部材取りするのもありかもしれないが、
この一枚に描かれた、良い部分とマイナス部分が一つとなって
この朴の木の一枚板として表現されている。
何度も言うが、人と同じだなぁ・・と思う。
傷を負った後には何か得るものが多い。
この一枚を眺めていると感情移入して、このままの状態でいいのでは?
このまま一枚板として受け入れるのが、自然なこと。。と見えてくる。

朴 一枚板 2050 710-910-800 t67mm 乾燥材 プレナー済





木裏





