
■ MUKU-DATA バールメイプル 3100×約1200mm 巾広
市場などで多くの一枚板を見ていると
これはただならぬ雰囲気を持って周囲にオーラを放っているかのように見える木と出会う事がある。
木の見方、捉え方は人それぞれなので
みんながその一枚に対して一様に同じように思う訳ではないのかとは思うけど。。
そんな心のどこかにひっかかる木に対して、見逃さないように注意している。
このバールメイプルもそんな中の一枚
何枚か並んでいる中で、どうもこの一枚だけが、どこかに引っかかる。
何だろう・・この感覚
縁か?うちに来たがっているのだろうか?
いい部分も欠点と言われる部分も一枚の中に共存してあまり見る事のない景色を作り出している。
どこかに感情移入しているのか・・
この一枚板もそんな気持ちで迎え入れた一枚だった。
製材後、2年ほど経過していて
凸凹と入り組んだ辺材にはまだ厚い樹皮が残されている。
少しづつ剥がしチェックするも、虫にやられている形跡はない。ラッキーだ。
自然のままの形で残っている耳部分も大切な部分
厚い樹皮が残っている箇所を剥がす。
数年経過しているので樹皮も剥がしやすくなっていて、キレイに大きめに剥がすことができる。
樹皮がキレイに剥がれるのは気持ちのいい作業
樹皮の裏に現れた天然の耳部分の形や質感は自然のままで美しい。
この板は長さ3m、巾は1.2mと大きめの一枚板で
板と向きあって作業していると人間の小ささを感じるし
何か飲み込まれてしまいそうになる感覚になってくる。
そこから放たれているパワーを全身で受け止める事ができなくなってきて溢れ出してしまう。
ある程度の手入れを終えて片付ける頃は夕刻だったが
うす暗い庇の下で、更にオーラを周囲に放っているように見えて
写真に納めておいた。










