MUKU-DATA  神代杉 柾目 t36mm  SOLD OUT

桧で作られたある物を、神代杉柾目で作ってみたら素敵なんじゃないかなぁ・・と思っていて、、
同じような事を考えている人は世の中にはいるもので、
では作って貰いましょう!とお願いする事になった。

木を製材し販売する弊社のお客様は大工さん(工務店さん)をはじめてとして
家具製作関係、建具関係、木工関係、楽器関係・・と同じ木を扱い作るにしても
それぞれのジャンルの方々がいらっしゃいます。
例えば「木工」と一括りに言っても色んなジャンルの方々がいる訳で、
指物、刳物、挽物、曲物、編物、・・・と。。
その中でも伝統を重んじる人、今どきなデザインを取り入れる人、
図面があればそれに忠実な人、自分の形を押す人・・・と色々な訳です。

プロではない方から、この木を使ってこんなものを作りたいと
相談される事がありますが、弊社は材木屋ですので製材技術はあっても
木工の技術はありませんし、道具もないですから
その内容であれば、この方が得意かな・・と間に入って橋渡し的役割を
させていただくこともあります。
まぁ、できる範囲ですし、お互いの相性もあるのですけれどもね。。


作る側の人たちとのお付き合いの中で、
どちらかというと職人さんは販売するのが苦手な方が多いように思います。
良いもの作っているのになぁ・・って思うけど
その人の名前や顔は一切表には出てこずに下請けで一生懸命作っている人たちの
胸の内も多少なりとも理解はしているつもりです。

だから、職人さんからこういったものを本当は作ってみたい!って耳にすると
それが共感できれば、素直に応援したい気持ちになってきます。
(決して弊社も販売が上手い訳ではないのですが・・)
自分の事は上手く言えないけど、人の事は応援できるってこと
あるじゃないですかぁ・・

そんな感じで、神代杉で云々ってお客さんに話したら共感していただいたので
お客さんが帰った後に、真っ先にその職人さんへ
「作って欲しいって人、居たよ!」って電話を入れたら
とても喜んでもらって私自身も嬉しく良かった良かったって気持ちになりました。

先日三者で打合せを終えて、今日、職人さんの元へ神代杉の柾目を届けてきました。
大事にしていることは、これからつくる手仕事に対して
作り手の心がこもっているかどうかって事・・
いくら技術があっても嫌々作られるのはアウト✖
作りたい、作ってみたい、あの人の為に・・みたいな
モチベーションがキープできるように
材と一緒にその思いも届けるように努めています。





なかなか柾目の良い部分ってないのです。。。
しかも神代だし・・



神代杉柾目材も部分的には柾目に沿って割れが出ているのですが、
細かな部材となるので、大丈夫です。




こんな小さな部材になります。でも神代杉の柾目でやってみたいのです。
(写真は桧と朴)



お客さんもそうですが、私自身もとても楽しみにしています。
材がキレイなものに生まれ変わる事は
材木屋としてはこの上なくありがたく嬉しい事なのです。