MUKU-DATA  杉 造作材  本社製材工場

製材工場では連日、建築用造作材を作っています。
お付き合いのある工務店さんで数軒、枠材等を杉の無垢材で造作されるところがあり、
大工さんが加工する前段階の仕上げサイズより5mm程度分増しした部材を
指定されたサイズで作っています。

一口に「杉」と言っても赤白、白、赤、板目、柾目・・・と木取り方法は沢山あります。
ある程度、建築の中でその部材がどう使われるのかが分からないと
チグハグな木取りとなってしまいます。
弊社では、指定サイズは当然の事、
部位ごとになるべく色合わせを行い、
木の癖を見ながら用途ごとに適材を製材しています。
目に見えずお金に換算されないサービス?的なものとも言えますが
次工程でそれを1本1本加工する大工さんは
きっと考えて木取りしているということがわかっていただけているのかと思います。
(まぁ、それらの作業は当たり前といえば当たり前の事で
家の中で見えてくる部材の全ては木取りの仕方で決まってきます。
工業製品であれば均一でサイズと欠損だけのチェックとなりますが
無垢材はそういう訳にはいかないですよね)

基本となっているのは、若い頃にお客さんである大工さんに言われた
「木を売るのに建築の事、大工の事がわからなくて何故売れる?」です。

建築の中で見えてくる木の部材に関しては、
製材所の木取りに拠るところが、実は大きな役割を果たしているのです。



天然乾燥中の杉の造作用木材



時々柾目部材が必要になることもあるので
丸太を挽く際は一部柾目も製材して乾かしている。


使う場所の用途を考慮して色や節など見ながら部材をカットしていく。
(どの部分の部材が分からないと作業ができないので、
例えば、鴨居、縦枠、窓枠等・・製材指示書に記載しておく)



必要に応じて自動鉋をかける。




こちらは窓枠材、白で統一されてある。
(できる範囲でなるべく合わせる努力をさせていただいています)



物件ごとにまとめて、次工程の大工さん作業場へお届け。
部材には大工さんが加工し易いように番号等を付けてある。



追記 6/10
昨日に続き今日も杉の造作材の製材