MUKU-DATA  Indian rosewood  インドローズ一枚板 
左:L=1120mm / 右:L=1350mm  2020 4/13 2枚共SOLD OUT

左: 1120 720-620-660 t55mm  未加工

右: 1350 770-660-740 t55mm  未加工

長さはないが、巾のあるインディアンローズウッドを採寸してフォーカス
立てかけた状態で触ったりはしていたが、実際に横にしてテーブル天板として肘をのせその感触を体験したことがなかったので置いて座ってみた。一見、地味に見えるが良く見ると色んな色が混じり合い黒い筋模様の流れるラインが美しい。
先日天板として置いたクラロウォルナットの質感は丁度いい硬さで触った感じも柔らかく心地いいがこちらは、アフリカ材ほどまで硬くないにしろ、少し硬めで肘から冷たさが伝わってくる。心地いい冷たさ・・ 冷たい女・・ 実は違うけど人を寄せ付けない冷たい人みたいな・・
サササっと指先で表面を擦るとローズの香りがほのかに漂う。
昔、銘木屋の社長が言っていた「インドローズは木のクイーン」って言葉を思い出した。
ゆっくり、じっくりと一人でこの木と向き合う。
ギター関係の方にとっては馴染みのある特別な木のようだが、それ以外の材を知る一部のものにとって何故にこの木がそれほどまでに人を魅了し惹きつけるのか・・・

ぱっと見、地味でひっそりしているので多くの人はこの木の前を通り過ぎていく。しかも向き合っても直ぐには応えてくれない冷たさもある。
何度も触る、見る、 離れてみる、また寄る、触る・・・・見ればみるほど輝きを放ってきた。オーラが放出されてきた。

インドローズが持つ本当の意味のポテンシャルの高さが少しだけわかってきたような気がする。

追記 2020 5/1お客様のご要望はウレタンの艶ありインドローズの塗装に関してはかねてより悩んでいたことの一つです。
まず、ウレタンの艶ありにしても艶消しにしても表面がコーティングされて木らしさ、角度による杢目の流れが消えてしまうことが通常ですが、木の扱いに慣れた塗装さんと相談して、ウレタンでも(今回はセラウッド使用)見る角度、光の当たり加減で杢目の流れを残すことができました。気温と湿度、塗料の微調整など塗装屋さんの技術力で出来たことかと思います。
そしてインドローズは塗ると色がぼやけて沈んでしまうという懸念これも微妙な色合いをそのままに残すことができました。そのままオイル塗装などしてしまうと、全くインドローズの微妙な色合いの良さが半減以下になってしまいます。
今回はセラウッド艶ありでしたが、これで杢目、質感、色合いと全て要望通りの仕上げをすることが出来たことはインドローズを扱う上での自信にも繋がりました。
正直とても神経を使い気苦労は多かったのですが、このような機会をいただけたことで分かった事も多いのでお客様には感謝ですし、塗装屋さんにも感謝です。