MUKU-DATA  欅 曲がり梁  加工:杉井建築 様

先日納めたグニャグニャに曲がった梁
どうなったかなぁ・・ と気になっていたがなかなか時間が作れず作業場まで見に行けないので
杉井さんに写真を送ってもらった。
うひゃーーーーっ・・・
こ、これは、エグイ。。。。
なんじゃこれ!??
4本のここまでの作業工程で約2週間、人工がかかっているそうです。
写真は念のために仮組をしていますが、
修業時代の斑鳩さん(新潟)にいた頃は何十本も曲がった梁があるので
仮組などする時間も場所もなく、建前での一発勝負だったとのこと。
建前時にもし仮に噛み合わせなど間違えば「切腹もの」だったと笑いながら話してました。
同じ曲りの梁なんてその一本しかない訳で、一本間違えれば・・ そこでストップ
間違った梁と同じものは二度とない、探せない。。。
相当な緊張感の中で責任をもって作業されているのでしょうね、
考えただけでドキドキしてきます。
昔の大工さんは皆さん手刻みが当たり前、
今みたいにプレカットが間違ったなど人のせいにすることなどできず、
建前の前日は色々と考えて良く眠れなかったという話を聞いたものです。
「間違ったら切腹もの」
こういった緊張感、責任感を持ちながら仕事に向かっている大工さんが
まだまだいるってことを知ってほしいなぁって思います。
大工さんってかっこいい!
追記:10/5
手斧斫り仕上げ、
何本かは墨付けの痕も残しておこうかなぁ・・と言っていました。
それも良さそう、こうやって墨付けするんだなぁ・・ってわかるし(私が見てもよくわからないが)
手斧仕上げしてしまうと苦心の墨付けの過程が消えてしまうしね。
どうするんだろう・・杉井さん。。
いづれにしても楽しみ。
上棟後の躯体、屋根がかかってからの梁の様子、壁が仕上がりこの梁がどう見えるのか?
とても楽しみです。
追記: 10/5 15:00 今日も手斧斫りしているようです。写真がきました。
追記:10/11 21:10
キハダの帯鋸目の柱に、埋め木をしたようです。
鯉、 木の元から末に上る姿でしょうか?
杉井さん、こんなこともできるのですね。

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