MUKU-DATA  杉 根曲がり φ240mm

かつては入母屋造りの隅木には必須な部材
雪の重みや傾斜地で生えた杉の根本付近の曲りを残して山から出してもらう。
長くはねだした軒の出の垂木を受ける隅の部材(隅木)に、この反りを利用した。
タイコに製材して、隅木用の型板を当て、木取り、
その反り具合の角度にはそれぞれの大工さんの特徴があって
あそこの大工さんが作る屋根の雰囲気いいなぁ~なんて会話になったりした。
隅木はある程度乾燥が要求されたので、冬場に製材して
桟積みして乾かしている様子はどこの材木屋の土場でもみられた光景です。
なかなか曲りのある杉丸太は少ないので、今回はこの根曲がりを活かして
タイコ7寸ほどに挽き、曲りのある登り化粧梁に使うための丸太です。
入母屋需要も極端に少なくなりましたので、市場で隅木丸太が並ぶ光景も目にしなくなりました。
必要な場合は山に言って、曲りのある根本付近を残して伐採してもらうようにお願いします。
グッと大地に根を張り踏ん張って支えてきた姿の断面、
根曲がり、何か別な用途にも活かせそうですよね。
先日の欅の曲り梁( 曲がり梁 欅
グニャグニャしているので多くを積めません。
コストが掛かり単価の安い厄介者扱いですが、(細かく切断され薪など)
本来であれば配送コストもかさむし、直材同様、それ以上に高いものになってもいいはずなのですが・・
(大工さんが作る出来上がったものに期待する気持ちが大きくなります。)
追記:2019 9/10
鞘(たいこ)7寸

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