MUKU-DATA  大工さん野地表し材の加工  杉材

軒先の化粧表しのタルキとケラバ板の加工を行っていました。
長いタルキは20尺(6m)。
作業場はこれから使われる真新しい材で埋め尽くされ、電気鉋や万能機の音が響き削り大鋸粉が作業場に舞っている。昔は建て方前の頻繁に目にした光景も何だか懐かしさを感じる。

大工さんの思考の中ではただ単に削るだけではなく、
木の癖、実際に取り付ける際の事を考えながら1本1枚と材を確認しながら仕上げていく。建て方時の予習を兼ねている訳です。
木ですから同じものは一つもない訳で、それだけでも木に向かう際の姿勢は自ずと変わってきますよね。。
1本1枚と向きあわないと作れない訳です。

こうして向き合った材たちが家という骨格が組みあがっていった際には
ちゃんと向きあった分だけ喜びも大きくなります。