■ DATA NHK日曜美術館「正倉院展」
  螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんびわ)

近年正式な和室が少なくなりましたが、つい15年位前までは
真壁づくりの床の間、仏間、床柱、長押などのある
和室がまだ多くつくられていました。
お施主様の楽しみの1つが床柱の選択。
床柱といえば、「紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)」
現在はほぼ死語に近いですね。
床柱の代名詞の3つ。よくお客様と銘木屋さんに見にいったものです。

東南アジアで伐採される紫檀ですが、お金を出せば現代は入手できますが
TVの中で言っていましたが、
紫檀の色に魅了された当時の職人たちは、
蘇芳(すおう)という植物の染料を柿の木の白太部分に重ね塗りして
紫檀の木の色合いと表情を出したとの事です。

美しいものを求める職人さんたちの気持ちは今も昔も変わりませんが
何でも簡単に手に入る現代はいかがなものなんでしょうね…

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