MUKU-DATA  古材 梁材  県外某所にて

今や建築用資材のアイテムの一つとして確立された古材。
ここら辺の内装には根強い人気があり、今インテリア雑誌で目にする内装の半分は
モルタルとヴィンテージウッドを使った内装ではないか?という位スタンダードになった。
良いものは自然と広がる。
そこには時代の背景と精神的なもの、いいと感じる感覚が
急速に広がる要因になっているかと思う。(言葉で上手く説明できない)
自身もピカピカしたバブリー感のあるものより、
マットで枯れたもの、手仕事の跡が残っていたり、錆びた鉄、風雪に耐えてきた素材感、
永く使われてきたものへの愛着、骨董、皮、ジーンズ、古い車・バイクなど
とても惹かれるものがある。
解体された黒光りする松や欅の床、床の間など
焼却するにはあまりにも惜しく取っておいた材も何点か
弊社の倉庫に眠っています。
新たに製材された木もそうですが、古材もその表情は千差万別
写真では伝えきれない「気」がそこから流れているものです。
便利で簡単、ネットで買えるものは多くあるかと思いますが
確認して自分の五感を確かめつつ手に入れるのが「木」なのかと思います。
某所にて古材を見せてもらいました。
こちらは話題の諏訪のリビセン
先日、寄ってきました。
欅玉杢の床板がありましたが、安い。
一方、何の木か材種不明ではあるが雰囲気のある板、こっちの方の評価が高い。
材質の評価に重きをおく材木屋視点ではなく、
パッと見のその板から滲み出る雰囲気重視のインテリア視点って言ったらいいのかな・・
きっと早く売れるのは安い玉杢欅ではなく雰囲気のある板の方なんでしょうね。
そこあたりの評価が分かれるところも、
古材探しの楽しみなのかもしれません。

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