MUKU-DATA  ロックファー(月桂樹、インディアンローレル、床材業界では一部アジアンウォールナット) SOLD OUT

先日、ミャンマーチークを専門に扱う業者さんと話す機会がありました。
実際にもう今日は現地に戻られているかと思われます。(そんなことを言っていました。)
その方のお話しでは、今後ミャンマーチークの丸太、耳付きの板は、日本には輸入できないとの事。
ロシア赤松丸太がそうであったように
どこも原材料には高く関税をかけ、自国の労働力を使い製品にした状態での輸出に切り替えたようです。

そこは極上の目の詰んだ天然ミャンマーチークの4~5mのBarカウンター等に最適な板を数枚持っていましたが、
とても高くて、手が出ませんでしたし、どなたかに使っていただける自信もありませんでしたので、
見送らざるを得ませんでした。(極上とは言えませんが2~3枚ならチークの在庫はありますので御用命ください)

またそこはミャンマーチーク一筋と平行して、
タイ・ミャンマーで長年使用された家屋などが解体され、
古材として排出された木材の輸入も行っています。

100年以上経過した古い建物を解体すると、
床材にはミャンマーチーク、ロックファー、カリン、タガヤサンなど
高級材が使われていることが多いそうです。
材の枯渇が心配されていますが、こういった解体された真っ黒くなった材料でも
汚れを落とし木は磨けば光りますので、このような材の再利用というのも
今後、選択肢の一つとして捉えていかなければいけないのかもしれません。

遠い昔、材はふんだんにあったのでしょうね、
春先に購入した現地で解体後リメイクされたミャンマーチークのドアの板なんて
その表情から大きな木だったんだと想像できます。➡ チークドア

チークで作られたこんなものもありました。

丸木舟を背もたれにした椅子

水に強いチーク材で作られた洗面台、
(これは今年の無垢材大賞かも・・・ヤリスギ?)

椅子や洗面台、正直言って好みのデザインではありませんが(ゴメンナサイ)

あの、古いものを欲する昨今の感覚的なものの正体って何なのかなぁ・・・と
もうずっと頭の片隅にあるテーマの一つです。
使い捨て文化からの脱却というのは、あるのでしょうが、
雑誌やメディアが煽るとも一概にはいえず、(あんまりそういったものを見ない自身も惹かれるところがありますし)
溢れたものに囲まれてきた世代の世界共通に求められている感覚のようにも感じたり・・・

オランダ人のレイモンド氏によりインドネシアで設立されたリサイクルするインテリアライフスタイルブランドの
d-Bodhiだったり、
ヴィンテージではないのだけど、少し枯れた感じの漂う
節・割れOKにしてくれた皆さんよくご存じのTRUCKであったり・・

その正体はわからないまま、まぁ感覚的にまかせて、今はいこうかと思います。
唯一、材木屋としては、
やはりその枯れてボロボロになった材でも材種は何であるか?っていう拘りでしょうか・・
(まぁ、それもどうでもいいっていえばどうでもいいのかもですが・・)

上の写真の右側の一番広い板、よーく見るとその色合いからきっとロックファーかと思われます。
これ、こんなに枯れているのに物凄く重いし高いんですよ。
値段は確か、15万円前後もついていたのですが、
頼んで値切ってお願いして、何とかその板をわけていただきました。
20万以上で売らないとダメだよ、なんて言われたりしましたが、
そんな値段で一体どなたが買ってくださるのでしょう・・・(苦笑)

でも、ほどよい大きさでとてもいい表情だったし、材も好きなロックファーですし、
どこでどうディスプレーして何を上に乗せるかなんでしょう。
生かすも殺すも数寄屋建築で長く使われて枯れた水車板など使うような・・
感覚と似ているのかもしれません。
いづれ入荷したら、その表情を再度UPしようと思います。

同業の先輩たちや同世代のオジサンたちは、
「何に使うん?」=(アホじゃね?)って感じだったのですが・・・

アホかもですね。

このヴィンテージ(古材やヴィンテージっていう言葉は、
これらの感覚的材の事を言い得ていないと思っているし、そういった材が特に好きな訳ではなく、
古いのも新しいの、いいものはいいって感じなのですが・・)
について書いてしまうと、どうもその感覚的な事が伝えられず長くなってしまうのです。

コメントを残す