MUKU-DATA  榧(カヤ)製材後、皮むき

榧の木の皮剥きをした。
榧は虫に強いというが、樹皮と白太部分にはやはり虫は入る。
樟も同じ、樟は虫は食わないと以前、文化財の関係でやり取りしていた際に
学者の方が言われていたが、樟も同様に樹皮と白太付近には虫は入る。
樹皮の内側は虫にとっては居心地の良い住まいなのである。

榧の丸太や板類などが市場で出てくることはあまりない。
馴染みは薄い木かもしれないが、碁盤用として多く使われきたし
古い仏像の材種を見ると榧と記載されたものも目にする。

香りもする。
香りと言えば桧系だが、榧のツンとする高貴な香りは癖になる。

木目は細かく目の積んだものが多い。
焦らずにゆっくりと成長してきたことが木目から見て取れる。

質感、、 これも針葉樹では硬めで丁度良い感じ。
この手の木目と質感、何かに似てるなぁ・・と思っていたが
榧の木はイチイ科(カヤ属)であるらしい。
納得、納得 まさに一位もこのように目細で硬めの質感をしている。

時間があると皮むきをして、
事務所脇のなるべく日の当たらない場所に木裏で立て掛け乾燥させている。

比較的小さな一枚板なので、何へ向けるのがいいのかなぁ・・