■ MUKU-DATA 新発田屋木材倉庫 12/4 ⛅
県外での一枚板を扱う同業の倉庫へお邪魔すると
山積みされた一枚板の山の中から天井クレーンを使ってお目当ての一枚を取り出す作業をしている場面を良く目にする。
聞くと、例えば4mの巾600mm 片耳付き カウンター材、色は赤系統・・
この一枚を出すのに2時間かけたり、ものによっては半日かけたり、
なかなか皆さん苦戦されているようです。
数時間かけてやっと一枚を取り出しても、見た感じの佇まいがイメージと違っていたり予算が合わなかったりで決まらない事も多い。
先日お邪魔した材木屋で作業していた倉庫の人は10回に1回位しか決まらないと言っていた。
とても効率の悪い作業かと思う。
弊社もご多分に漏れず同じような事を行っている。
天井クレーンはないが、倉庫の間取り上、間口が狭く奥行きがあるので
どうしても奥から材を置いてこないと収納できない。
弊社の場合はフォークリフトを使った作業になる。
材料が奥にある場合は手前の材を一旦、屋外へ出す事になるので
天候も考慮する必要がある。
新潟はこれから晴れた日が極端に少なくなるので昨日今日みたいな
晴れ間の出ている天気はとても貴重な作業日だ。
昨日は奥から出す材は3種類、その際にいつも一緒に行うのが
古い材は手前に新しくまだ天然乾燥の必要な材は奥へと入替えしながら整理整頓を行う。
養生期間中の一枚板もこの時に良く観察している。
これはそろそろ加工できる。これはあと1年後に・・こっちは製材したばかりなので奥へ仕舞おう。。
辺材付近の害虫はどうか?割れは?反りは?
地面に溜まった埃も掃除する。
そして夏場と違って日照時間も少ないのでゆっくりと観察している間もなく
16:00過ぎるともう薄暗くなってくる。
もっと使い易い倉庫ってどうしたらいいかなぁ・・と思うし
これは一枚板をある程度ストックしている材木屋の共通の悩みかと思う。
いくら大きな倉庫があっても整理整頓できないと
結局一は緒なんだよねぇ・・とも思う。
以前小さな倉庫で工夫して材料をストックしながら見易いように並べているところがあって
とても関心したし、そこにある材木たちもイキイキして見えた。
そういう事なんだと思う。
木材倉庫整理は延々と続く。
昨日より今日、今日より明日、そこにある材木たちが輝いてくれるようにと。。