MUKU-DATA  ブラックチェリー 挽き板 t10mm  実無し直貼り

内装用パネリング、いわゆる杉、桧、パイン、レッドシダーなど良く目にする
本実の付いた「羽目板」って言われているもの。
手元にあるメーカーのカタログを見てみると、
レッドシダー、ヘムロック(米栂)、ピーラー、米ヒバ、スプルース、
アガチス、タモ、欅、桐、アルダー、桧、杉、パイン系と続く
白い壁の一面だけ、木の羽目板を貼るとそれだけで随分と雰囲気が違ってくる。
「何か面白くて良い羽目板ない?」 と内装デザインを考えてる監督さんや設計士さんからよく聞かれる。
ぅん・・・・と毎回即答できずに曖昧な答えになってしまう。
要はこれだ!っていう既製品で価格に見合うイケてるパネリングがいまいち無いなぁ・・って
思っているから。
羽目板は基本、表面を仕上げ本実加工を施し約1坪弱に梱包された既製品。
使いやすく、カタログの中から選べばOK。便利で簡単、何か問題があればメーカーへクレーム
予算に見合ったものを「選択する」という行為
カタログに出ているちょっと変わった特殊な材は受注生産、
メーカーはいつ出るかわからない物の在庫はできないのは当然。
要はどんな木でも羽目板にできるって事。
原板にプレナー加工して本実を作っていく作業。
金額はほぼ原板の価格で増減となるかと思う。
例えば杉の羽目板と言えば板目挽きがほとんどだが、柾目羽目板だって作れるし、
カタログに出ていないレアな樹種、
インディアンローズウッドだって縞黒檀だってクラロウォルナットでも
何でも挽いて実加工すれば羽目板、パネリングのハイ出来上がり。
あるものから選択する行為自体、多少の満足感はあるが、
何より毎日そこで暮らす室内の壁面、
もっと色んな木があるし、
既製品の中からの選択ではなく、
材種から選ぶっていうもっと楽しく自由な事ができるのになぁ・・
と材木屋のオヤジは常日頃から感じています。
写真のブラックチェリーは平割材30mmを厚み半分に挽き割り、
10mm厚にプレナー掛けしたもの。
実加工までするとコストがかかり過ぎるので実無し突き付け
下地合板にボンドで直貼りフィニッシュネールで押さえて施工したものです。
チーク壁面も同様。
いづれも施工後、約2年経過したものです。
実無し突き付けなので目地部分の数ミリの段差、突き付け部分の隙間なども見られるが
別になんか変だな・・とは感じない。
手作り感とラフさ加減が心地良く、何より材面の表情の方がむしろ大事かなって
個人的には感じるが。。。
リスク承知で是非、色んな挽き板を貼って欲しいなぁ・・
クレーム、怖い?

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