MUKU-DATA  ウォールナット巾ハギ 1600×900×30mm

サンダー仕上げを終えた巾ハギのウォールナットにオイル塗装をした。
この巾ハギは1820×910mmの既製品だったもの。
以前、ウォールナットをはじめホワイトオーク、メイプル、ブラックチェリーと少しだけ買っていたもので、
通常特注で作る巾ハギ材に比べると一枚一枚の板巾は狭い(80~120mmの10枚ハギ)
一般的にこの程度のサイズであれば120~180mm巾の板を使い6枚ハギ程度かと思う。
木工所によっては白太(耳白)を入れたくないところもあったり、
色と木目のトーンを揃える為に同じ丸太から製材される
共木を求められるところもある。
輸入された平割材からは共木での製作となると不可能なので、
その場合は丸太1本買いしていただき製材することになる。

昨日オイル塗装した10枚ハギの既製品に話を戻すと、
一枚一枚の巾は狭く、板面・柾目も混同し、一枚だけ耳白となっている。
裏面を見ると節、そして耳白ではなく殆ど白の一枚も使われている。
木裏・木表・木裏・木表・・と順に繋ぎ合せているので白を裏面に向け作った事がわかる。
最低限、どのような指示の下で製作されているかが
材の使い方、配置から見えてくる。

巾の狭いものを多く使うと見え方として少し煩いのかな・・と思いきや
さほど大きく気にはならない。
耳白が入る事、板目・柾目を無意識に配置すること、
巾のバランスなど考慮せずに極端に狭いものを入れてみる事などで
面白い見え方をする可能性もあり得る。

色んな材種を混ぜて作った巾ハギも時々目にするが、
カラフルで楽しい感じに見える。
神代木だけ剥ぎ合わせたサンプル的思い出の巾ハギ天板もあった。

板巾、材種、組合せ、・・・・
またよからぬ想像が膨らんでしまう。。

木裏から

一枚白いが、これも白太部分ウォールナット



木表:ウォールナットはオイル塗装をすると劇的に色の変化と木目が浮出してくる。
これは何度やっても感動し楽しい作業の一つ。




全面にオイルを塗り込み、暫く時間を置く。



拭き取って完成
一枚の巾が狭いがそう気にはならなく
むしろウォールナットらしい多彩な木目が目を楽しませてくれる。

脚は鉄脚を特注で作り、軽やかに。。
今回はfbt12×44mm にて製作した。